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Red6zone

[534]  FREE.  2008-01-03投稿
唸り声が1階に響き渡る

ウオ……アア…グゥゥ……

アア…ハァアア……

「ゴクンッ……」

アイツラが1階を徘徊している間、俺と智恵は息を殺しじっと待ち続けた

「こっち来るよおにい……」

「シッ!静かにしろ、気付かれる」

足音は俺達の部屋の前を通り過ぎた

「ふぅ…」

一息着いた途端、足音がピタリと止まった

「まずい…ばれたか!?」

しばらく反応がないので俺は部屋のドアを静かに開け外の様子を見た

「なっ!……」

部屋の外には4体の異形どもが固まっていた

俺は冷静を保ちドアゆっくり閉めた

それにしても…低い唸り声を出し震えながら歩き

あの異常な奇形…何度見ても慣れん…

「智恵、そこだとばれる…ん?」

バンッ バンッ バタンッ!

部屋のドアが破られた

俺の目には奇形どもの動く足が何本も見える

ベッドの下にいる俺達に気付けば終わりだ

「はぁはぁ……」

智恵の荒い息使いが大きくなってきた

「はぁ…はぁはぁ…………はぁぁぁ」

………異形どもの足がその場で止まった

俺はとっさに智恵の口を手で塞いだ

「クソッ…」

俺は智恵からブラックライトを取り電源を入れ異形どもの足元へ投げ込んだ

ウオオオアアア!!グアアア!

「今だっ!行け、行け」

奴らが怯んでいる間に俺は智恵を引っ張り逃げた

「どこかへ隠れないと!」

必死に辺りを見回し安全な場所を探した

「あっちだ!和室の中へ


ここ和室の掛け軸の裏には昔に住んでいた人の趣味で隠し扉がついていた

「さぁ中へ!」

俺は近くにあった日本刀を構え攻撃の態勢をとった

「あと6分で日の出だ!」
ポタッ……

「ん?………血…」

智恵の頬に赤い液体が垂れた

智恵は上を見て思わず言葉を漏らした

「あ……血…血が……」

智恵は天井から背中辺りの壁に血が延びていることに気付いた

智恵はそれを呆然と見ていた

外の様子見に必死な俺はその状況に気付かなかった

血は円を描きその中から異形の者が這うように現れた

「いやぁぁぁ!!」

感想

  • 8298: 面白いと思います。 続きが早く見たいです。 [2011-01-16]

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