奇跡の歌声〜1〜
「深雪〜?はじまるよ〜」
今日も始まってしまった…。
美香の怖い話は、大して怖くないことで有名だ。だから皆、面白半分で聞きにいく。だが私は、面白いなんて思ったことがない。それぐらいひどいのだ。まぁ、皆はそれなりに楽しんでいるようだが…。
――まったく…。幼馴染みじゃなかったら、聞かないで済むのに…。
今回もどうせ…と、美香の顔を見る。
「!」
一瞬、たじろぐ。顔が、いつになく真剣だ。
「な、何?」
「今回のは、噂話なんかじゃないのよ」
皆が集まり、美香の前に座る。
それを見計らったように、美香は話し始めた。
「この間さ…、地元の歌手が死んだ、ってニュースやってたじゃない?実はあれには裏があるのよ」
あぁ、たしかつい最近の出来事だったな。でも、待てよ…?あれは事故死だったはずだぞ?裏があるとは言っていたが、いったい…。
「奇跡の歌声って言われてて、彼女の事故死は日本中に衝撃を与えた。
ここまでは、ニュースの話で皆知ってるわよね」
そうだ。そこまでは老若男女、皆が知っている。私が気になるのはそこからだ。
今日も始まってしまった…。
美香の怖い話は、大して怖くないことで有名だ。だから皆、面白半分で聞きにいく。だが私は、面白いなんて思ったことがない。それぐらいひどいのだ。まぁ、皆はそれなりに楽しんでいるようだが…。
――まったく…。幼馴染みじゃなかったら、聞かないで済むのに…。
今回もどうせ…と、美香の顔を見る。
「!」
一瞬、たじろぐ。顔が、いつになく真剣だ。
「な、何?」
「今回のは、噂話なんかじゃないのよ」
皆が集まり、美香の前に座る。
それを見計らったように、美香は話し始めた。
「この間さ…、地元の歌手が死んだ、ってニュースやってたじゃない?実はあれには裏があるのよ」
あぁ、たしかつい最近の出来事だったな。でも、待てよ…?あれは事故死だったはずだぞ?裏があるとは言っていたが、いったい…。
「奇跡の歌声って言われてて、彼女の事故死は日本中に衝撃を与えた。
ここまでは、ニュースの話で皆知ってるわよね」
そうだ。そこまでは老若男女、皆が知っている。私が気になるのはそこからだ。
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