鉄槌ホーネット
ひとつ、閃光が夜空にスッと輝いた。
角砂糖が転がって、人々はそれを災いだと叫び、惑い、そして最期には破綻していった。
神々が悪根に鉄槌を下すかの如く、鉄の皮膚で覆われた野獣を解き放ち、人々から思い出と将来を奪った。
世界から色が無くなり、ただ闇だけが横行する漆黒の中で人々は、何が始まったかも理解出来ずにこの「何か」が終わることを切に願った。
それを見た哲学者達は馬鹿馬鹿しいと人々を罵り、さげすみ、淘汰していった。
正義とは何であるか?
その答えを持っているのは乳母車に乗せられた乳飲み子だけが知っている
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