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無の世界〜大好きな君〜5

[192]  トゥーー  2008-01-05投稿
僕はえみと居ると、生きたいと思える。

優しくない世界がうんざりって言ってた僕が、生きたいって、、、。

だってえみと居ると優しい世界だから。

わかったんだ。

優しくない世界だけじゃないって。

優しい世界があるんだって。






ありがとう。







だから僕も、えみに何かしてあげたいんだ。
僕は考えたあげく、えみは悲しんでるんだと思った。
それを表に出せないだけなんじゃないかって。

だから、、、
今日僕は飛び降りた、、、、、










きっとお母さんが、亡くなって悲しんでる。
人が死ぬ悲しみを知ってる。


感情が無いなんて、、、
そんな事ない。
えみ自身に教えてあげたいんだ。君には感情があるって、、、








僕は思いっきり柵めがけて走って飛び登り、飛び降りた、、、

いや、飛び降りようとしたその瞬間、、、

















だめ!!!!
死んじゃだめ、、、






走りながら僕に近付き、
そして、僕のそでを強く握り、、、




もう、誰かが死ぬのは嫌。死なないで、、、

声にならない声で、確かに、そう言った。






周りに居た看護師達が集まって来て、僕を引き止めた。
僕は素直に、柵をまた登り屋上の中へ戻った。


するとすぐに引き連れていかれた、、



えみと目が合った。

泣いていた、、、








一緒に笑いたいって思ったのに、悲しませちゃったな。
ごめんね、、、

でも、嬉しいんだ。
だって、そうだろう。

えみにはちゃんと感情がある、、、






そして、ありがとう。
僕なんかの為に悲しんでくれて、、、











それから、3ヶ月もたった。
あの事件以来、僕は鍵つきの病棟へ移された。
病棟から出る時は、必ず看護師も一緒に行動して。
僕は屋上に出入り禁止になった、、。


でも、別にいいんだ。
えみに、えみ自身に感情がある事を伝えられたから。









看護師さんから聞いた。

えみはあの日ずっと泣いてたって。
あの日からは、カウンセリングでもちゃんと自分の気持ちを本当に少しだけど、話すようになったって。









良かった。






それから半年、
今日、僕は退院する、、、

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