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星の蒼さは 4

[627]  金太郎  2008-01-05投稿
我々の世界と別の、もっと高度な進化を遂げた『仮想21世紀』。
人口爆発。食糧難。環境問題。様々な問題を抱えた人類はその目を宇宙に向ける。その先駆けとして開発が進められたのは月。
長い年月と膨大な費用をかけ造られた月面行政区・通称ルナ。人種、老若男女問わずに全ての国家から多数の人々が移住を義務づけられた。
この乱暴とも言える移住は多くの批判を集めだが、これによりどれ程地球が切羽詰まった状況であったかが容易に判断できるだろう
移住完了より13年。混乱と混沌を極めた地球と月は、前者は人口の激減に、後者は新しすぎる世界に困惑しながらも少しずつ落ち着きを取り戻し、平穏な日々を送り始めていた。
そんな中、新たな問題が浮上する。
人類の永遠のパートナーであり永遠の問題点、エネルギーである。
巨大な太陽発電機「アマテラス」と地球からのわずかなエネルギーのみでは月、そしてその周りの衛星居住区を支えられないのだ。
月政府は当然地球にエネルギーの援助を求めたが、地球の反応は余りにも冷たかった。地球にも余力がなかったからだ。

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