Red8zone
5日目の朝
「……ゃん……ぃちゃん……ぉにいちゃん」
「………ぅぅ」
「お兄ちゃんしっかりして!」
「……智恵」
「やっと起きたよ…呼んでも起きないから死んじゃったかと思ったよ」
「実際、死にかけたがな」
俺は苦笑しながら返事した
「10時か」
時計を見ながら体を起こした
隠し部屋を見るとあの血円は消えていた
奥には気味悪く微動する青白い腕が2本落ちている
「初めてだ…あんなの」
俺達がアイツラとまともに闘ったのは初めてだった
それからふらふらと1階のリビングに向かった
「はい、はい、分かりました。ええ…私から言いますので…はい、わざわざすいません。失礼します」
その頃、清弘と智恵の学校は2人の欠席が多く、自宅からの連絡もないので清弘達の親の携帯に直接電話をかけてきた
「あなた、繋がった?」
「いや、駄目だ」
「何かあったのかしら……まさか!?」
「そんな馬鹿な。とりあえず山崎さんに様子を見てもらうように頼んだから」
「何もないといいけど…」
−山崎家
「親父、どこ行くんだ?」
「さっき石川さんから電話きて清くん達の様子が変だから見てほしいって」
「俺も行く!おかしいと思ったんだよ俺もさぁ」
「母さん、父さん……早く気付いてくれ」
外と連絡がとれない俺達は助けに来てくれるのを待つしかなかった
そして、俺達に追いうちをかけるかのように家は異常さを増した
家の構造がメチャメャになり毎回ドアを開けるたびに違う部屋が現れる
こうなればもう今まで通りに逃げる事はできない
それにもう1つ、おかしな物が現れた
家のちょうど真ん中に赤い線がひかれた
これが何を意味するのかは全くわからない
「もう…自分がどうにかなってしまいそうだ」
「痛っ!」
智恵が突然痛みを訴えてきた
「どうした、見せてみろ」
首半分に真っ黒なアザのようなものができていた
「…………ただの引っ掻き傷だ……気にするな」
俺はあえて智恵にこのアザの事を教えなかった
「それよりお兄ちゃん、あのドアなに?」
トイレの横には見たことのないドアがあった
「……ゃん……ぃちゃん……ぉにいちゃん」
「………ぅぅ」
「お兄ちゃんしっかりして!」
「……智恵」
「やっと起きたよ…呼んでも起きないから死んじゃったかと思ったよ」
「実際、死にかけたがな」
俺は苦笑しながら返事した
「10時か」
時計を見ながら体を起こした
隠し部屋を見るとあの血円は消えていた
奥には気味悪く微動する青白い腕が2本落ちている
「初めてだ…あんなの」
俺達がアイツラとまともに闘ったのは初めてだった
それからふらふらと1階のリビングに向かった
「はい、はい、分かりました。ええ…私から言いますので…はい、わざわざすいません。失礼します」
その頃、清弘と智恵の学校は2人の欠席が多く、自宅からの連絡もないので清弘達の親の携帯に直接電話をかけてきた
「あなた、繋がった?」
「いや、駄目だ」
「何かあったのかしら……まさか!?」
「そんな馬鹿な。とりあえず山崎さんに様子を見てもらうように頼んだから」
「何もないといいけど…」
−山崎家
「親父、どこ行くんだ?」
「さっき石川さんから電話きて清くん達の様子が変だから見てほしいって」
「俺も行く!おかしいと思ったんだよ俺もさぁ」
「母さん、父さん……早く気付いてくれ」
外と連絡がとれない俺達は助けに来てくれるのを待つしかなかった
そして、俺達に追いうちをかけるかのように家は異常さを増した
家の構造がメチャメャになり毎回ドアを開けるたびに違う部屋が現れる
こうなればもう今まで通りに逃げる事はできない
それにもう1つ、おかしな物が現れた
家のちょうど真ん中に赤い線がひかれた
これが何を意味するのかは全くわからない
「もう…自分がどうにかなってしまいそうだ」
「痛っ!」
智恵が突然痛みを訴えてきた
「どうした、見せてみろ」
首半分に真っ黒なアザのようなものができていた
「…………ただの引っ掻き傷だ……気にするな」
俺はあえて智恵にこのアザの事を教えなかった
「それよりお兄ちゃん、あのドアなに?」
トイレの横には見たことのないドアがあった
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