あきかぜ-2
どれくらいたっただろう。
時計を見るとさっきから30分くらいたったかな…?
「あ、おはようございます。」
…え?
あたしは聞き覚えのない声に一気に目が覚めた。
ぼやけた目を擦ってよくみると彼ではなく、ずっと居留守を使って避けてきたガス会社の作業服を着た男がベッドの横で正座してこちらを見ていた。
あたしは何が何だか状況がわからずとりあえず目をパチパチさせていた。
「あ、えっと…覚えていらっしゃらないですか…?玄関開けていただいたんですけど」
それは覚えてるんだけど、どうしてあなたがいるの?と聞きたいがなぜか言葉がでない。
「お、おぼえてます……。」
「そうですか!よかった。不信に思われてなくって。ははは」
そう言って笑ったこのガスの人の顔が無邪気にくしゃっと崩れて、その瞬間からパニックだったあたしの頭はなぜかだんだん落ち着きだした。
(ああ…きっとこの人いい人なんだろうな…)
顔を見ればわかるとはきっとこの事だ とあたしは思った。
ガスの人は話を続ける。
「本日はガスの点検に参りました。点検したところ、若干ガス漏れしてるようでしたので、換気させていただいて、そちらの修復をしておきました。
きっともう大丈夫ですので安心してお使いください。
えっと、以上ですが何かご質問はございますか?」
これはマニュアル通りなのだろうか、さっきの顔とは別人のように真顔でスラスラと言葉が出てくる。
なんだか不思議だ…。
もう一度あの笑顔を見たくて仕方ない。
わたしは思わず
「質問は?」と聞かれているのに「お茶だしますね」と無茶苦茶な答えを返しガスの人を引き止めた。
ガスの人はじっと正座してお茶を待ってる。まだ若い…。28くらいかな?
あたしは別に煎れたこともない緑茶をだした。すると彼は「いただきます」といって適当に選んだカップを綺麗にすくって口へ運んだ。
指先が綺麗なのかな?
あたしは彼の仕種にくぎづけだった。
「あーおいしかった!」
「えっもう飲んだの!?」
あまりの早さに思わず口が出た。
「僕熱いの得意なんですよ。」
そういって彼はあのくしゃくしゃの顔をみせた。
目の前がくらくらする。
この人あたしのものにならないかな…。
次の瞬間あたしは彼にキスをしていた。
時計を見るとさっきから30分くらいたったかな…?
「あ、おはようございます。」
…え?
あたしは聞き覚えのない声に一気に目が覚めた。
ぼやけた目を擦ってよくみると彼ではなく、ずっと居留守を使って避けてきたガス会社の作業服を着た男がベッドの横で正座してこちらを見ていた。
あたしは何が何だか状況がわからずとりあえず目をパチパチさせていた。
「あ、えっと…覚えていらっしゃらないですか…?玄関開けていただいたんですけど」
それは覚えてるんだけど、どうしてあなたがいるの?と聞きたいがなぜか言葉がでない。
「お、おぼえてます……。」
「そうですか!よかった。不信に思われてなくって。ははは」
そう言って笑ったこのガスの人の顔が無邪気にくしゃっと崩れて、その瞬間からパニックだったあたしの頭はなぜかだんだん落ち着きだした。
(ああ…きっとこの人いい人なんだろうな…)
顔を見ればわかるとはきっとこの事だ とあたしは思った。
ガスの人は話を続ける。
「本日はガスの点検に参りました。点検したところ、若干ガス漏れしてるようでしたので、換気させていただいて、そちらの修復をしておきました。
きっともう大丈夫ですので安心してお使いください。
えっと、以上ですが何かご質問はございますか?」
これはマニュアル通りなのだろうか、さっきの顔とは別人のように真顔でスラスラと言葉が出てくる。
なんだか不思議だ…。
もう一度あの笑顔を見たくて仕方ない。
わたしは思わず
「質問は?」と聞かれているのに「お茶だしますね」と無茶苦茶な答えを返しガスの人を引き止めた。
ガスの人はじっと正座してお茶を待ってる。まだ若い…。28くらいかな?
あたしは別に煎れたこともない緑茶をだした。すると彼は「いただきます」といって適当に選んだカップを綺麗にすくって口へ運んだ。
指先が綺麗なのかな?
あたしは彼の仕種にくぎづけだった。
「あーおいしかった!」
「えっもう飲んだの!?」
あまりの早さに思わず口が出た。
「僕熱いの得意なんですよ。」
そういって彼はあのくしゃくしゃの顔をみせた。
目の前がくらくらする。
この人あたしのものにならないかな…。
次の瞬間あたしは彼にキスをしていた。
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