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レジェンド‐新世紀伝説 12

[411]  朝倉令  2006-04-07投稿
  

 山際晋、林白龍(リンパイロン)、村山剛(ごう)らを筆頭に、かつての武闘派……悪くいえば不良集団……だった連中が団結して、ひとつの集落を守る形になった。



「何にせよ、お前達と力をあわせて敵に当たれるとはな。  心強い限りさ」


 気負いのない態度で笑顔をまじえて言う晋に、林(リン)と剛(ごう)は目顔でうなずき合う。


「全くだ。 …… 互いの手強さは身に染みてるからな」

「それぞれの持味を生かせばまぁ、ちっとは人助けが出来るかもな」


 リンと剛が思うところを正直に語った。


 人類が未曾有の危機にさらされる以前、彼ら三名は各々の道場が古くから持つ確執の様なものに振り回され、衝突を繰り返していた。


 ところが、地球の陸海比が激変する程の大災害をへた後、僅かに生き延びたもの同士、助け合わなくては生きていく事すら困難とあって、過去の因縁はキレイさっぱりと捨てていた。



 正攻法で取り掛かり、最後に策略を持ってくる晋


 奇襲を得意とし、臨機応変に立ち回れるリン


 巨体と怪偉な容貌からは想像もつかない柔軟な攻めを展開していく剛




 この三人が力を合わせたときから、新たなる伝説が始まりを告げる。







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