星の蒼さは 6
日本軍関東司令部・成田
「一体全体何が起こったというんだ!?」
「わかりません!通信は完全に断絶、ですが通信断絶の直前、港区東京タワーを中心に測定不能の膨大な熱量を感知しました。准将、これは一体・・・!?」
取り乱す通信兵に関東司令部司令官、土田光太郎准将は答えられなかった。
「衛星写真を出せ!」
「それが先程から呼び出しに返答がありません」
「故障か!?馬鹿な!つい5ヶ月前に打ち上がったばかりの新品だぞ」
老将の目が曇る。体力の衰えを痛感せずにはいられない今日この頃だが日本一と謳われた決断力は少しも鈍らない。
土田は声を励まして指示をだした。
「航空巡洋艦あおかぜが、群馬での演習を終えて帰路についているはずだ。現状確認の為に東京に向かわせる」
何が起きたのか、だいたいの予想はついている。
それが当たっていない事を今は祈るのみ。
土田はピカピカに研かれた床を見下ろし、移りこんだ自分の顔をぼんやりと見た。
ふと、あの男の顔が浮かぶ。
容姿端麗。頭脳明晰。
そして何より・・・。
『驚かれましたか』
床の中の自分はいつの間にかあの男にすりかわっていた。
絶句した。
「一体全体何が起こったというんだ!?」
「わかりません!通信は完全に断絶、ですが通信断絶の直前、港区東京タワーを中心に測定不能の膨大な熱量を感知しました。准将、これは一体・・・!?」
取り乱す通信兵に関東司令部司令官、土田光太郎准将は答えられなかった。
「衛星写真を出せ!」
「それが先程から呼び出しに返答がありません」
「故障か!?馬鹿な!つい5ヶ月前に打ち上がったばかりの新品だぞ」
老将の目が曇る。体力の衰えを痛感せずにはいられない今日この頃だが日本一と謳われた決断力は少しも鈍らない。
土田は声を励まして指示をだした。
「航空巡洋艦あおかぜが、群馬での演習を終えて帰路についているはずだ。現状確認の為に東京に向かわせる」
何が起きたのか、だいたいの予想はついている。
それが当たっていない事を今は祈るのみ。
土田はピカピカに研かれた床を見下ろし、移りこんだ自分の顔をぼんやりと見た。
ふと、あの男の顔が浮かぶ。
容姿端麗。頭脳明晰。
そして何より・・・。
『驚かれましたか』
床の中の自分はいつの間にかあの男にすりかわっていた。
絶句した。
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