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初恋?-3

[192]  エリ  2008-01-07投稿
川に着くと辺りは静まりかえっていた。
遠くに街の光がキラキラしている。
まだ空は暗いままだった。
「星が綺麗だな!」
ダイキはそう言って土手に寝転んだ。
横に座って空を見上げると、星が輝いていた。
「ほんとだ!きれいだね!」
「俺さ、さっき神社で、エリと幸せになりますようにってお願いしたんだ〜」
ダイキの手が私の手に触れた。
嬉しかった。
同じ願い事してたんだね。
「私はダイキと幸せになれますようにってお願いしたんだよ!」
ダイキの手を握り返した。
「マジで?俺らすごいな!以心伝心ってやつじゃん!」
「そうだねっ!」
いきなり手をひっぱられて、ダイキの上に倒れこんでしまった。
ダイキがギュッと抱き締めてくれた。
ダイキの心臓の音が聞こえる。
すごく落ち着く。
しばらくそのまま抱き合った。
空がゆっくりと明るくなってきた。
「そろそろ初日の出かなぁ?」
「そうかもな!」
起き上がって街の方を見ると、白い靄のかかった街と空がオレンジ色に輝いてきた。
「エリ、好きだよ。」
ダイキを見上げて、私も答える。
「私も大好きだよ!」
ダイキがにっこり微笑んで、つられて私も微笑む。
そしてゆっくりとキスをした。
ダイキとの初めてのキス。
優しくて、暖かくて、とろけてしまいそうなキス。
そして、寄り添いながら、太陽が上っていくのを見つめていた。
運命とか、赤い糸とか、信じたことなかったけど、この瞬間は信じれると思った。
私の赤い糸の先はダイキであってほしい。
きっと2人の出会いは運命だったんだ。
朝日に照らされたダイキの横顔を見ながら、そう思ってた。

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