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*たんぽぽの咲く場所4*

[129]  Tina  2008-01-07投稿



昼間は二人で恋人ごっこ。

それはあくまでも『ごっこ』の域を越えることはなく

ふと思い付いた拍子に始まる。

悪乗りの延長。



アイツはもう何年も付き合ってる彼女がいる。

薬指にはペアリングを填め

専用の携帯を持ち

お揃いのストラップを下げている。



だから

アイツはアタシを本当に仲間の一人としてしか見ていない。



アイツもアタシも適当だから

大勢の前で恥かしげもなく

アイツはアタシを『俺の女』と言い、

アタシはアイツに『大好き』と言う。



この光景を彼女に見せてやりたい。



そんな風に時々思う。

ちょっとした嫉妬とそばにいる優越感。



でもきっと

そんなことになったら『ごっこ』はお終い。



『好き』と1000回言ったら好きになる。

とはよく言ったものだ。

いつの間にかアタシの『大好き』は本当になっていた。



叶うことのない

一方通行の想い。



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