MARIA〜人魚の恋〜(14)
「うっ!」
ゴボゴボッ…!
人間になったマリアに、海の底は息がもたず、慌てて海上へと向かった。
バッシャッ!!
「…っあ〜、苦しかった〜!」
水中で苦しいと思ったのは生まれて初めてだが、それすらも新鮮で嬉しくなる。
早くサイファを探さねばと、砂浜へ向かう途中でハッと気付くマリア。
彼女は自分の体に目を落とす。
真っ裸だからだ…。
どうしましょう!と、辺りを見渡すが、身に付けられる衣服など見つかるはずもなく…。
ガクリとうなだれるマリアの耳に聞き慣れた声が聞こえた。
サイファ!!
慌てて両手で体を覆い背を向ける。
その姿を目の当たりにしたサイファは一瞬固まってしまったが、顔を真っ赤にして口をパクパクさせているマリアの様子に気付き優しく声をかけた。
「待って。すぐに戻る」
戻って来たサイファからドレスを受け取ったマリアはいそいそと砂浜に近い岩の上でそれを身に付ける。
その間、気を遣いマリアに背を向けていたサイファに比べ、何度か振り返り彼の背中をチラ見するマリア。
細いのにがっちりしている…。
着慣れていないのと、緊張でファスナーを上げるのに手間取った。
ゴボゴボッ…!
人間になったマリアに、海の底は息がもたず、慌てて海上へと向かった。
バッシャッ!!
「…っあ〜、苦しかった〜!」
水中で苦しいと思ったのは生まれて初めてだが、それすらも新鮮で嬉しくなる。
早くサイファを探さねばと、砂浜へ向かう途中でハッと気付くマリア。
彼女は自分の体に目を落とす。
真っ裸だからだ…。
どうしましょう!と、辺りを見渡すが、身に付けられる衣服など見つかるはずもなく…。
ガクリとうなだれるマリアの耳に聞き慣れた声が聞こえた。
サイファ!!
慌てて両手で体を覆い背を向ける。
その姿を目の当たりにしたサイファは一瞬固まってしまったが、顔を真っ赤にして口をパクパクさせているマリアの様子に気付き優しく声をかけた。
「待って。すぐに戻る」
戻って来たサイファからドレスを受け取ったマリアはいそいそと砂浜に近い岩の上でそれを身に付ける。
その間、気を遣いマリアに背を向けていたサイファに比べ、何度か振り返り彼の背中をチラ見するマリア。
細いのにがっちりしている…。
着慣れていないのと、緊張でファスナーを上げるのに手間取った。
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