好きな人 -3-
想いを伝えよう。
今までの後悔した日々を取り戻すために…
朝のホーム。
人込みの中からすぐに彼を見つけた。
そのことに自分でも驚きながらも、こんなにも好きなんだと分かる。
挨拶を交わし、いつものように話をしていた。
けれども、落ち着かない。
『どうした?』
新吾が顔を覗き込んでくる。
少しの沈黙後、思い切って口にする。
『昨日の紹介の話。ごめんそれはできない。だって…』
その先が出てこない。
また黙り込んでしまった。
そんなあたしに新吾は、
『わかった…
あのさ、昨日のこと、実は…実はさ、美希と付き合いたくて、でも照れくさくてあんなこと言ったんだ。
ちゃんと言う。俺と付き合わない?』
突然のことに頭の中が真っ白になった。
新吾もあたしと同じだったなんて。
あふれてくる涙で顔がにじんでいく。
返事の変わりに泣きながら彼に抱き付いた。
ギュッと抱き締めながら、耳元で
『好きだ』
そう言われて、また涙があふれてきた。
『あたしも好き』
新吾の腕の中で、今までの想いを伝えるように何度も何度も繰り返した。
今までの後悔した日々を取り戻すために…
朝のホーム。
人込みの中からすぐに彼を見つけた。
そのことに自分でも驚きながらも、こんなにも好きなんだと分かる。
挨拶を交わし、いつものように話をしていた。
けれども、落ち着かない。
『どうした?』
新吾が顔を覗き込んでくる。
少しの沈黙後、思い切って口にする。
『昨日の紹介の話。ごめんそれはできない。だって…』
その先が出てこない。
また黙り込んでしまった。
そんなあたしに新吾は、
『わかった…
あのさ、昨日のこと、実は…実はさ、美希と付き合いたくて、でも照れくさくてあんなこと言ったんだ。
ちゃんと言う。俺と付き合わない?』
突然のことに頭の中が真っ白になった。
新吾もあたしと同じだったなんて。
あふれてくる涙で顔がにじんでいく。
返事の変わりに泣きながら彼に抱き付いた。
ギュッと抱き締めながら、耳元で
『好きだ』
そう言われて、また涙があふれてきた。
『あたしも好き』
新吾の腕の中で、今までの想いを伝えるように何度も何度も繰り返した。
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