この愛の結末(12)
黙って耳を傾けていた彼はすらりとした長い腕を組むとゆっくり口を開いた。
「心当たりとかは…ない?」
思い返しても、私自身、恨まれるような事をした覚えはないし…。
私が頷くと、三浦さんは又、考えるような体勢を取り
「とても言いにくい事なんだけど…良いかな?」
私に了解を得るとそのまま続けた。
「この間の彼…気を付けた方がいいと思う」
「え…?」
…梓?
戸惑う私。
だって、いくら何でもここまでするかな…。
「そう思いたくないのはわかるけど、一応気を張っておいた方が良い。何があるかわからないから」
彼はそう言った。
『何があるかわからない』
…その言葉が耳に残った。
ストーカーの大半は元恋人だったり別れた夫婦だったりするって聞いた事ある。
だけど梓に限って…。
…
でも…
梓は私を裏切った。
そう考えればあり得るのかな…。
不安、疑い…それらの感情に支配されて一日仕事どころじゃなかった。
「不安なら送ろうか?」
帰ろうとしたその時、三浦さんが声をかけてくれる。
(心配…してくれてるんだ…)
「すみません…お言葉に甘えます」
ペコリとお辞儀し、彼と肩を並べた。
「心当たりとかは…ない?」
思い返しても、私自身、恨まれるような事をした覚えはないし…。
私が頷くと、三浦さんは又、考えるような体勢を取り
「とても言いにくい事なんだけど…良いかな?」
私に了解を得るとそのまま続けた。
「この間の彼…気を付けた方がいいと思う」
「え…?」
…梓?
戸惑う私。
だって、いくら何でもここまでするかな…。
「そう思いたくないのはわかるけど、一応気を張っておいた方が良い。何があるかわからないから」
彼はそう言った。
『何があるかわからない』
…その言葉が耳に残った。
ストーカーの大半は元恋人だったり別れた夫婦だったりするって聞いた事ある。
だけど梓に限って…。
…
でも…
梓は私を裏切った。
そう考えればあり得るのかな…。
不安、疑い…それらの感情に支配されて一日仕事どころじゃなかった。
「不安なら送ろうか?」
帰ろうとしたその時、三浦さんが声をかけてくれる。
(心配…してくれてるんだ…)
「すみません…お言葉に甘えます」
ペコリとお辞儀し、彼と肩を並べた。
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