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ティシュと商人の街?

[388]  朝顔  2008-01-09投稿

この街の草花に老いはない。枯れも生え替わりもないのは、この街特有の気候に関係があった。
その為途絶える事なく年中作物が採れ、パピの木も資産として登録されていても多くの学者や旅人によって蜜を採られていた。
「私もこの街に何十年といるけど、木が病気になったなんて初めて聞いたわ」
「病気?そんなに酷いのか?」
「見れば解るわよ。葉は紅くなって、肝心の樹液もそこら辺の大差ないって話よ」
「そんな……」
店が出せないだけでなく、目的としていた資源までも使えないと知り、ティシュは大きく肩を落とした。
まだ計画は途中だった。パピの木の葉に直に触れてから改良しようと待ち望んでいた。
しかし一つ一つ壊されていく事に自信を失いかけた。
「……そんなにこの街がいいの?」
「この街じゃないと……意味がないんだ」
それでも変わらない意志におばさんは引き出しから街の地図を取り出しティシュに見せた。
「これ……」
「ここにパピの木がある。行ってごらん」
「でも……」
「いいから。世界有数の学者を呼んでも原因は解らなかった。金の成る木よ。このまま朽ちてくのが惜しいのね。だからパピの木を治せた人には謝礼金が出る」
「謝礼……いくら?」
「さぁ。それと……一つだけ特例で権限が貰えるわ。例えば無償で店を出す、とかね」

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