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やさしいひと

[135]  a*i  2008-01-09投稿
校門を出たら、道路を挟んで反対側のバス停にあいつが立ってた。


「あれ、祐希さんじゃん!」

由加があたしのコートの裾を引っ張りながら興奮気味に言った。

「愛と同中だよね!?仲良かった!?」

「まぁ、3年間同じクラスだったから。」





オナジクラス ダッタカラ。




サンネンカン。







そんなの全然答えになってない。




「まぢ!?いいな〜!!ほんとかっこいいよね〜!」

あたしはまだ興奮したままの由加を笑いながら、雪の中、傘も差さずに立ってる祐希の事を見てた。あの頃より背が伸びて肩幅も広くなったけど、大人っぽい体型には不釣り合いな垂れ目とか、柔らかな雰囲気は全然変わらない。






ねえ、
祐希は覚えてる?
中学生の頃のいろんな事。
あたしは全部覚えてるよ。
それにね、楽しかった事を思い出すと、悔しいくらいいつもそばに祐希がいるんだ。







「愛、何ぼーっとしてんの?」「ううん、なんでもない」





由加は不思議そうな顔でこっちを見た。






「ほんとになんでもないよ」







もう一度呟いてからバス停をみると、止まったバスに祐希が乗り込んだ。








「高校行ってもよろしく」

あたしは、2年前の今日みたいな雪の日、祐希に言われた言葉を思い出していた。










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