ミステリースクール1
9月13日、千葉県のとある学校で17才の少年が急死するという事件が起きた。
その事件はその不自然さから一時は話題にもなったが1ヶ月も経つ内に薄れていった…
同じ学校に通う高校一年生の藤山たけしは放課後、いつものように教室からグランドを眺めていた。あの事件から1ヶ月急死した横井学とは同じ中学ではあったものの学年も違うためそれほど認識があったわけではなかった。
『ふじやまー、早く帰ろうぜー今日も部活休みらしいし。』同じ吹奏楽部の平畠賢一が教員室から帰ってきた。
あの日事件が屋上で起きて以来、創立したばかりのため部室を持たない吹奏楽部は活動を休止せざるを得ないでいた。
(今日も帰ってゲームでもすっかな…)そう思っていると窓から一枚の紙きれが風に乗って入ってきた。
(なんだこれ?)
【今夜一時集合】
小さな紙きれにはそう書かれていた。
『ひらー、なんだろこれ。』
『さぁ。上の階から降ってきたんかな?そんな事より帰ろうぜ。』
とりあえず紙きれをポケットに入れ藤山達は学校を後にした…
その日の夜、ゲーム中だった藤山の携帯が鳴った。
平畠からのものだった。
『もしもし?』
『…』
『もしもし??』
『………ピッ。』
通話は切れた。
(なんだろ一体?)ふと時計を見ると時刻は深夜一時を回ったところだった。
藤山はすぐリダイヤルしたが携帯はつながらなかった…
急にイヤな予感がし、背筋が寒くなった気がした。
藤山は、ふと思い出したようにポケットにある紙きれを握りながら、学校へと向かっていた…。
深夜の学校は昼間とは全く違う独特の雰囲気に包まれていた。
その事件はその不自然さから一時は話題にもなったが1ヶ月も経つ内に薄れていった…
同じ学校に通う高校一年生の藤山たけしは放課後、いつものように教室からグランドを眺めていた。あの事件から1ヶ月急死した横井学とは同じ中学ではあったものの学年も違うためそれほど認識があったわけではなかった。
『ふじやまー、早く帰ろうぜー今日も部活休みらしいし。』同じ吹奏楽部の平畠賢一が教員室から帰ってきた。
あの日事件が屋上で起きて以来、創立したばかりのため部室を持たない吹奏楽部は活動を休止せざるを得ないでいた。
(今日も帰ってゲームでもすっかな…)そう思っていると窓から一枚の紙きれが風に乗って入ってきた。
(なんだこれ?)
【今夜一時集合】
小さな紙きれにはそう書かれていた。
『ひらー、なんだろこれ。』
『さぁ。上の階から降ってきたんかな?そんな事より帰ろうぜ。』
とりあえず紙きれをポケットに入れ藤山達は学校を後にした…
その日の夜、ゲーム中だった藤山の携帯が鳴った。
平畠からのものだった。
『もしもし?』
『…』
『もしもし??』
『………ピッ。』
通話は切れた。
(なんだろ一体?)ふと時計を見ると時刻は深夜一時を回ったところだった。
藤山はすぐリダイヤルしたが携帯はつながらなかった…
急にイヤな予感がし、背筋が寒くなった気がした。
藤山は、ふと思い出したようにポケットにある紙きれを握りながら、学校へと向かっていた…。
深夜の学校は昼間とは全く違う独特の雰囲気に包まれていた。
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