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我がまま

[306]  もね  2008-01-10投稿
あなたが優しかったからか
安堵の気持ちに包まれて
束の間の休息を味わった。
私の微かな戸惑いさえ
あなたはかき消す程私を求めてくれた
でも私は
幼かった
愛の意味も
現実の意味も
知らなかった。
あなた程素晴らしい恋人はきっといない。
でもあなたを愛せない
なぜなのかわからない。
どうしようもない恋の波にのまれてしまったあの日から
心の中あなたを捨てた。
誠実な優しい顔で微笑むあなたを。
そして私は本当に一人になった。
あなたより幼い
昔の私のような人
私も愛してしまったから。
愛する事がどれ程辛いか、
あなたが
どれ程辛かったのか私がきっと知る番。
心から愛する人に会うなんて
人生で数える程。
優しさとも違う強大な力に引きずられ
愛してはくれない人をずっと想って死んで行くでしょう。
あなたも一人で生きていくのでしょう。
でも最後にきっと恋愛とは違う優しい気持ちで
あなたを大切な人だったと言えるでしょう。
それまで心の中でサヨナラをします。
あなたと初めて逢ってから十年。
人生の辛いことを知った十年
一番輝いていた十年
一緒にいてくれて
ありがとう。


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