陸の上の魚 1
いつの間にか、人の顔色ばかりうかがっていた。そのほうが楽なことに気が付いたから。
私は幼いころに捨てられた
親の記憶さえ残っていない
世の中なんて、理不尽な事ばかりだと思う。
大人はいつも、自分を中心に動く。
その犠牲者は私達、子供なのだ。
ここにいる子供達は私と同じ。ここは、世間でいう孤児院だ。どこかの偉い大人が作ったらしい。“らしい”というのも、実際に作った人を見たことが無いのだ。その人は、どこぞの資産家で政界にも通じているらしい。政治家は嫌いだ。『自分が世の中を変える』なんて奇麗事の裏で権力を振りかざす。大人だって同じだろう。強い者は弱い者を見下し、媚びを売ることを強制する。こんな世界を好きになる事は一生無いだろう。
「・ことちゃん、まことちゃん
真ちゃん!」
私ははっとした。後ろにはここの院長がいた。
私は幼いころに捨てられた
親の記憶さえ残っていない
世の中なんて、理不尽な事ばかりだと思う。
大人はいつも、自分を中心に動く。
その犠牲者は私達、子供なのだ。
ここにいる子供達は私と同じ。ここは、世間でいう孤児院だ。どこかの偉い大人が作ったらしい。“らしい”というのも、実際に作った人を見たことが無いのだ。その人は、どこぞの資産家で政界にも通じているらしい。政治家は嫌いだ。『自分が世の中を変える』なんて奇麗事の裏で権力を振りかざす。大人だって同じだろう。強い者は弱い者を見下し、媚びを売ることを強制する。こんな世界を好きになる事は一生無いだろう。
「・ことちゃん、まことちゃん
真ちゃん!」
私ははっとした。後ろにはここの院長がいた。
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