aki-第3章-?
病院から家に帰る途中で、小さな公園を見つけた。
こんなに家から近いのに、公園がある事を知らなかった自分に気が付いた。
ふと、亮ちゃんは知っていたのかな、と考えた。
家についてから一息つこうと冷蔵庫からオレンジジュースを出してグラスに注いだ。
ちょうどその時携帯電話の音が私を呼び出した。
画面には見慣れた名前と携帯番号が点滅していた。
電話の相手は、亮ちゃんからだった。
「もしもし。」
「あ、唯ちゃん?」
亮ちゃんのいつもとかわらない声にうん、とだけ返事をする。
「…手紙、届いたよ。」
また私はうん、とだけ返事をする。
これが、私の『答え』だった。
それから次の亮ちゃんの言葉を待った。
「………。離婚届けも、届いた。」
私は、亮ちゃんの言葉に大きく一回息を吸い込む。
「ごめんな。」
そう言った亮ちゃんの言葉の続きを、私は待つしか出来ないでいた。
「唯ちゃんと結婚出来て良かったよ。
…うん、良かった。」
亮ちゃんの優しさで、気付けば私の目には涙で一杯になっていた。
「ごめんね。
本当にごめん。」
泣かないように、私はごめん、と何度も繰り返した。
「唯ちゃんの事、今も全て許せてる訳じゃないんだよ。
勿論、相手の男もね。
でも、いざ失ってしまうとなると、不思議なもんだな。
淋しいと感じるんだ。
どれだけ唯ちゃんの存在が自分の中で大きかったか初めて気付いたよ。」
私は、返事をしたら泣いてしまいそうでまたうん、と言った。
「だから。…だからな。」
電話の向こうの亮ちゃんは、一体今どんな顔をしてるんだろう。
「だから、絶対幸せになるんだよ!」
そう言ってから、亮ちゃんは私の言葉を待たずに電話をプツリと切った。
当たり前の様に側にいてくれて、どうもありがとう。
こんなにも大事にされていた事、今頃になって気付いたよ。
人の気持ちは、簡単なようで難しいね。
側にいるはずだったこの空間は余りにも淋しいって思ったよ。
ねぇ、亮ちゃん。
亮ちゃんは、さっきの公園知っていたのかなぁ。
こんなに家から近いのに、公園がある事を知らなかった自分に気が付いた。
ふと、亮ちゃんは知っていたのかな、と考えた。
家についてから一息つこうと冷蔵庫からオレンジジュースを出してグラスに注いだ。
ちょうどその時携帯電話の音が私を呼び出した。
画面には見慣れた名前と携帯番号が点滅していた。
電話の相手は、亮ちゃんからだった。
「もしもし。」
「あ、唯ちゃん?」
亮ちゃんのいつもとかわらない声にうん、とだけ返事をする。
「…手紙、届いたよ。」
また私はうん、とだけ返事をする。
これが、私の『答え』だった。
それから次の亮ちゃんの言葉を待った。
「………。離婚届けも、届いた。」
私は、亮ちゃんの言葉に大きく一回息を吸い込む。
「ごめんな。」
そう言った亮ちゃんの言葉の続きを、私は待つしか出来ないでいた。
「唯ちゃんと結婚出来て良かったよ。
…うん、良かった。」
亮ちゃんの優しさで、気付けば私の目には涙で一杯になっていた。
「ごめんね。
本当にごめん。」
泣かないように、私はごめん、と何度も繰り返した。
「唯ちゃんの事、今も全て許せてる訳じゃないんだよ。
勿論、相手の男もね。
でも、いざ失ってしまうとなると、不思議なもんだな。
淋しいと感じるんだ。
どれだけ唯ちゃんの存在が自分の中で大きかったか初めて気付いたよ。」
私は、返事をしたら泣いてしまいそうでまたうん、と言った。
「だから。…だからな。」
電話の向こうの亮ちゃんは、一体今どんな顔をしてるんだろう。
「だから、絶対幸せになるんだよ!」
そう言ってから、亮ちゃんは私の言葉を待たずに電話をプツリと切った。
当たり前の様に側にいてくれて、どうもありがとう。
こんなにも大事にされていた事、今頃になって気付いたよ。
人の気持ちは、簡単なようで難しいね。
側にいるはずだったこの空間は余りにも淋しいって思ったよ。
ねぇ、亮ちゃん。
亮ちゃんは、さっきの公園知っていたのかなぁ。
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