aki-第3章-?
それからあきは私をギュッと抱き締めてから、唇が微かにただ触れるだけのキスをした。
そして一度私の顔を見てから、次は左の頬に軽くキスをした。
私を触れる事に慣れた手で、私の事を確かめるように頭を撫でた。
「絶対離さない。」
今度はさっきよりも強くあきは私を抱き締めた。
そして。
さっきよりも長く激しくキスをした。
触れた唇が離れた瞬間。
私の目から、涙がポロポロとこぼれ落ちていた。
あきが驚いて、それから困った様な顔をした。
この『涙』の意味は、私の中の『答え』だった。
もう何も障害がなく、大好きな人とこれからずっと一緒にいれる喜びから?
ずっと後ろめたかったものが、消え去ってくれて心から安堵したから?
大好きな人の、確かな愛情を確信できた嬉しさから?
全部、違う。
きっともっとあきには相応しい人がいる。
きっともっとあきには幸せになれる力がある。
それに。
私はたくさんあなたを傷つけたはず。
構わないよ、と笑っていても、何処かで無理をさせていたはず。
そして一緒にいても、何処かでそれが原因となりほころび始めるはず。
そうならなくても、あなたは何処かで一人で苦しむはず。
そんなあなたを見たくないんです。
あなたには、絶対に幸せになって欲しいんです。
だから。
残念だけど。
私にはあなたを幸せに出来るだけの力を持ってはいませんでした。
そして一度私の顔を見てから、次は左の頬に軽くキスをした。
私を触れる事に慣れた手で、私の事を確かめるように頭を撫でた。
「絶対離さない。」
今度はさっきよりも強くあきは私を抱き締めた。
そして。
さっきよりも長く激しくキスをした。
触れた唇が離れた瞬間。
私の目から、涙がポロポロとこぼれ落ちていた。
あきが驚いて、それから困った様な顔をした。
この『涙』の意味は、私の中の『答え』だった。
もう何も障害がなく、大好きな人とこれからずっと一緒にいれる喜びから?
ずっと後ろめたかったものが、消え去ってくれて心から安堵したから?
大好きな人の、確かな愛情を確信できた嬉しさから?
全部、違う。
きっともっとあきには相応しい人がいる。
きっともっとあきには幸せになれる力がある。
それに。
私はたくさんあなたを傷つけたはず。
構わないよ、と笑っていても、何処かで無理をさせていたはず。
そして一緒にいても、何処かでそれが原因となりほころび始めるはず。
そうならなくても、あなたは何処かで一人で苦しむはず。
そんなあなたを見たくないんです。
あなたには、絶対に幸せになって欲しいんです。
だから。
残念だけど。
私にはあなたを幸せに出来るだけの力を持ってはいませんでした。
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