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時‐5

[93]  svn  2008-01-14投稿
第五章 前触れ

俺は今まで告白したこともなければされたこともない。

そんな俺でも分かる。
これは恋の前触れだと…

名前も分からないその子が
切り出す

『私ね、○○君のテニスしてる姿を見て一目惚れしたの…』

いきなり言われて俺は戸惑う…が『何で俺がテニスしてるのを?』と聞き返す。

『私もねテニス部なんだよ』

『そうなんだ…』

成る程、俺は戸惑ったが悪い気はしないし、むしろ初めてテニスしてるとこを褒めてもらってかなり嬉しい。

でも…
あの人の事を考えて言葉に詰まる
それに気付いたのかその子は

『今すぐに答えてとは言わない…私ももっと○○君の事知りたいのだからこれ…』

そう言って手紙を渡す

俺は受け取ってはみたがどうしていいか分からずとりあえず

『ありがとう』と言っておいた。
『じゃぁ今日はありがとう、バイバイ』
と言うとその子は走って行ってしまった。

俺は突然の出来事に広い公園に一人立ち尽くした…

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