うた
心の波紋は
ふっと浮かんでは
そっと消えてしまう
だから
両手ですくい
かたちに写しとる
何もない私から
言葉の切れ端が
虚しく流れ出す
生きてた証に
両手ですくい
紡いでみようか
いつかどこかで
言葉の切れ端が
不思議と流れ出す
誰か見つけて
両手ですくい
紡いでいくのか
形ない物が
消えてしまうなら
小さな言葉を
この手に乗せたい
現実が無情に
流れてしまうなら
刹那の心を
写していたい
真実の冷たさと
心の温もり
二つが触れ合い
切なくこぼれ出す
消える一瞬と
揺れてる余韻
二つのはざまに
儚くこぼれ出す
心の波紋は
ふっと浮かんでは
そっと消えてしまう
だから
両手ですくい
かたちに写しとる
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