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ミステリースクール3

[463]  ろんり  2008-01-14投稿
藤山はなぜかいつもなにをするのも平畠が自分を先導してるような気がして少し憂鬱になった
(なんで今こんな事考えてるんだろ)
そう思いながら藤山は小さくうなずいた。
二人は自分たちの教室を後にし三階へと向かった。
ちょうど二階と三階のおどり場にきた瞬間、三階の教室から自分たちのいる階段に向かって誰かが走ってくる足音が聞こえた。
(誰か来る!)
そう思いながらも二人はその場からピクリとも動けないでいた
迫ってきた足音は階段につくとそのままの勢いで上へとのほっていった…
『 ……ふう。』
二人は肩を落とした
平畠は人差し指を上に差しながらこっちをみていた
この階段をずっと上がっていけば…
(屋上…。)
屋上はあの事件以来、封鎖されているはずだった。
二人はゆっくりと階段を上がって行った。
屋上のドアの前にはいつものように立ち入り禁止の紙が貼ってあった
(よく考えればあれから1ヶ月も経つのにいまだに立ち入り禁止なのはおかしいな)
藤山がそう考えていると平畠がドアノブをゆっくり回し始めた
『カチャ。…』
(…鍵が開いてる)そして少しずつドアを開き、外を覗いた。
屋上は校舎内よりも明るく、すぐに何人かが集まっている様子がうかがえた。
(え!?)
藤山はその中にいる一人の人物に見覚えがあった。
1ヶ月前に急死したはずの横井学の姿がそこにあったのだ
藤山は思わず声が出そうになった
『ピピピピ、ピピピピ、…』
突然ポケットにある藤山の携帯が鳴り、その場にいた全員が一斉にこっちを見た。
(ヤバい!)
その後はもう無我夢中だった。一緒にいた平畠のことも忘れ全力で階段を駆け下り、学校を飛び出した。
そのまましばらく走ったところで藤山は足を止めた
『ハァ、ハァ、ハァ、…』
藤山は後ろを振り返ったが人影らしきものはなかった。
(あれは確かに横井さんだったよな…)平畠の事が心配だったがとりあえず自宅に戻ることにした。部屋に戻った藤山は思い出したように携帯を見た
時刻はすでに4時を回っていた
おそるおそる着信履歴を開くとさっきの着信はまたも平畠の携帯からだった。
(なんなんだよ今日は一体……)
そう思いながら倒れるようにベッドに横になった藤山はそのまま気を失ったかのように眠ってしまった…


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