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Stay love

[109]  冨 富美  2008-01-14投稿
「涼太、分かってる?」「何回も言わなくても、分かってるよ」
最近、生意気になってきた息子の口調に涼子は苦笑した。
今、2人は5年振りに帰る飛行機の中にいた。
日本までは後、10時間。涼子の頭の中を、今までの事が走馬灯にように、駆け巡っていた。


6年前の、春の訪れが近づいていたあの日、涼子は、薫の恋人である洋一に呼び出された。

約束の時間に、少し遅れて涼子は店に入って行った。
店に、着くまでの間、洋一の話が何なのかずっと考えていた。

いつも、会う時は3人だった。3人で会うのも、涼子にとっては、辛い事だったのに、洋一と2人だけで会うのに戸惑いを感じていた。

店に入ると、洋一はカウンターに座っていた。
「ごめんね、待った?」
「いや…」
煙草に、火を付けながら、洋一は答えた。
涼子は、腰かけながらビールを注文した。ビールがきて軽く2人は、グラスを合わせた。

「忙しい?」
「うん、明後日から香港」

涼子は、ツアーコンダクターになって、3年が経っていた。一方、洋一は出版社に勤めていた。

「そっかあ、悪かったな」
「ううん、それより話って?」

しばらくの沈黙の後、洋一が言った。

「涼ちゃん、君が好きだ。」


突然の事に、涼子は声が出なかった。

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