aki-最終章-?
「やっほー!お邪魔します。」
久しぶりに遊びにきた真弓を玄関まで桃と出迎える。
「まゆちゃ、いらったい。」
桃は片言の言葉で出迎える事が出来て得意気な顔をしている。
「桃ちゃん、おっきくなったね。」
靴を脱ぎながらそう言ってから、真弓は桃の頭を撫でる。
それから「久しぶりね。」と私に言った。
仕事を辞めてからも、私は亮ちゃんと過ごした家から引っ越す事がなかったからか、真弓はたまこうして私の様子を覗きに来ていた。
「桃ちゃん、本当に戸川に似てきたね。」
一人で遊ぶ桃を見ながら真弓が懐かしそうに言う。
「そうね。」
ふふ、と私は笑った。
真弓には仕事を辞めると決めた日に全てを話した。
驚いてはいたが、「唯なら大丈夫よ。」と彼女なりに励ましてくれた。
仕事の関係として、真弓とあきは今も接点がある。
真弓から前に会った時にあきが誰かと結婚した事を聞いた。
勿論、桃が産まれた事をあきは知らない。
「あ、この前亮くんに会ったわよ。」
サラリと真弓が言う。あまりにもサラリと言われたので、そう、とだけ私は返事をした。
「相変わらずだったな。うん、雰囲気も言葉とかも全部。」
真弓の言葉に私は安堵した。
亮ちゃんも元気でやっているという事だったからだ。
「真弓は、好きな人。いないの?」
私がそう言うと、知らなかったの、と言いたげな顔を真弓はした。
「佐々木課長よ。」
真弓は悪戯に笑った。
驚いて何も言わない私を見てから真弓は言った。
「不倫なの。」
一つため息をついてから続けた。
「諦めようと何度もしたのよ。
でも無理だった。他の人を好きにもなったりしたけど、恋は愛には勝てないわね。」
クスっと真弓は笑った。
『恋は愛には勝てない』
久しぶりに遊びにきた真弓を玄関まで桃と出迎える。
「まゆちゃ、いらったい。」
桃は片言の言葉で出迎える事が出来て得意気な顔をしている。
「桃ちゃん、おっきくなったね。」
靴を脱ぎながらそう言ってから、真弓は桃の頭を撫でる。
それから「久しぶりね。」と私に言った。
仕事を辞めてからも、私は亮ちゃんと過ごした家から引っ越す事がなかったからか、真弓はたまこうして私の様子を覗きに来ていた。
「桃ちゃん、本当に戸川に似てきたね。」
一人で遊ぶ桃を見ながら真弓が懐かしそうに言う。
「そうね。」
ふふ、と私は笑った。
真弓には仕事を辞めると決めた日に全てを話した。
驚いてはいたが、「唯なら大丈夫よ。」と彼女なりに励ましてくれた。
仕事の関係として、真弓とあきは今も接点がある。
真弓から前に会った時にあきが誰かと結婚した事を聞いた。
勿論、桃が産まれた事をあきは知らない。
「あ、この前亮くんに会ったわよ。」
サラリと真弓が言う。あまりにもサラリと言われたので、そう、とだけ私は返事をした。
「相変わらずだったな。うん、雰囲気も言葉とかも全部。」
真弓の言葉に私は安堵した。
亮ちゃんも元気でやっているという事だったからだ。
「真弓は、好きな人。いないの?」
私がそう言うと、知らなかったの、と言いたげな顔を真弓はした。
「佐々木課長よ。」
真弓は悪戯に笑った。
驚いて何も言わない私を見てから真弓は言った。
「不倫なの。」
一つため息をついてから続けた。
「諦めようと何度もしたのよ。
でも無理だった。他の人を好きにもなったりしたけど、恋は愛には勝てないわね。」
クスっと真弓は笑った。
『恋は愛には勝てない』
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