死体の真実 1/3
ピーポー、パーポー、ウォーン、ウォーン、
ーーー病んでいる、この世界はーーー
32で職をなくし、小さな時の夢である私立探偵となったものの・・・
漫画やドラマのような華やかさはなく、週に1度、浮気調査の依頼が舞い込んでくるぐらいだ。
「北野さん、北野さん」
と、突然、飛込んできたのは、よく浮気調査の依頼にくる高田 昭子(34)だ。
「奥さん、またですか?まぁ、ウチとしては助かるんですけど。」
などと、私が苦笑していると、彼女は、何やら真剣な面持ちで、言葉を発しようとした、
「離婚ですか?」
と、私の方が早かった。
「違います、事件です」
彼女は、私のユーモアを無視して話始めた
「実は、私の友人の夫が、首釣り自殺をしたんです。」
「ちょっと待ってください、警察の方には」
「もちろん、けれど、死に方が不自然なんです。それなのに警察が取り合ってくれないんです。」
「しかし、他人の自殺に首をつっこむのは・・・」
「いえ、友人に頼まれたんです、探偵を紹介してくれって」
彼女は少し不満そうにいった。
「で、御依頼人は?」
「来てません。」
「なぜです?」
「しなければいけない用事があるとかないとか。」
「ご主人が他殺かもしれないのにですか?」
「友人を疑っているんですか?違います、彼女はそんな事しません、それにアリバイもあるんです。」
「そうですか、で、不自然な点とは?」
「とりあえず、現場に行きません?詳細は移動中に」
彼女:高田昭子の話によると事件の詳細は
・現場の鍵はすべてかかっていた
・被害者は、生前から恨みを買う人間ではなかった
・被害者は奥さんの留守中に、3人の訪問者にあった
・被害者は、日頃から思い悩んでいることはなく、特に普通だった
そして、自殺なら使ったはずであろう椅子が倒れていなかった。
確かに普通、自殺だったなら椅子は倒れていることの方が多い。
しかし、これだけではよくわからない。現場にいってみてからだな。
ーーー病んでいる、この世界はーーー
32で職をなくし、小さな時の夢である私立探偵となったものの・・・
漫画やドラマのような華やかさはなく、週に1度、浮気調査の依頼が舞い込んでくるぐらいだ。
「北野さん、北野さん」
と、突然、飛込んできたのは、よく浮気調査の依頼にくる高田 昭子(34)だ。
「奥さん、またですか?まぁ、ウチとしては助かるんですけど。」
などと、私が苦笑していると、彼女は、何やら真剣な面持ちで、言葉を発しようとした、
「離婚ですか?」
と、私の方が早かった。
「違います、事件です」
彼女は、私のユーモアを無視して話始めた
「実は、私の友人の夫が、首釣り自殺をしたんです。」
「ちょっと待ってください、警察の方には」
「もちろん、けれど、死に方が不自然なんです。それなのに警察が取り合ってくれないんです。」
「しかし、他人の自殺に首をつっこむのは・・・」
「いえ、友人に頼まれたんです、探偵を紹介してくれって」
彼女は少し不満そうにいった。
「で、御依頼人は?」
「来てません。」
「なぜです?」
「しなければいけない用事があるとかないとか。」
「ご主人が他殺かもしれないのにですか?」
「友人を疑っているんですか?違います、彼女はそんな事しません、それにアリバイもあるんです。」
「そうですか、で、不自然な点とは?」
「とりあえず、現場に行きません?詳細は移動中に」
彼女:高田昭子の話によると事件の詳細は
・現場の鍵はすべてかかっていた
・被害者は、生前から恨みを買う人間ではなかった
・被害者は奥さんの留守中に、3人の訪問者にあった
・被害者は、日頃から思い悩んでいることはなく、特に普通だった
そして、自殺なら使ったはずであろう椅子が倒れていなかった。
確かに普通、自殺だったなら椅子は倒れていることの方が多い。
しかし、これだけではよくわからない。現場にいってみてからだな。
感想
- 8472: ? [2011-01-16]
- 8473: ? [2011-01-16]