その店の名は…2
多分、 無人島辺りで 究極の寿司でも作って… 青い珊瑚礁を目の前に…
そんなところだろう。
そう思いながら最後のページを開いた。
当たりだった。
そんな極道もいいかも…
でも、時間はあってもそんな金銭的なゆとりはないな…
つかさず店主が、
「 お客さん、 それ応募ですよ。」
「 え!? 応募なの?」
「 ヘイ! 極グループ創設10周年記念ですからね〜 」
「 へ〜 10年経つの…」
( 10年? 知名度低く過ぎ… っていうか知らなかったよ)
そう言えば、
こんな企画が大好きな人物を思い出した☆
オレの弟だ。
幼い時から、物怖じしない弟。
オレが小学校3年で弟はまだ幼稚園の時のエピソードがある。
商店街を母とオレと弟の3人で歩いていた時だった。
いきなり弟は、
「 お母さん! <のおもちや> ってなぁに!? 」
「 のおもちや?」
「 うん、 あそこに書いてあるよ! のおもちや って!」
その時の母の顔は覚えてないが、
何故かしら 急ぎ足で 商店街を駆け抜けて行った事は記憶にある。
オレの弟は のおもちや の前にある漢字は読めなかった。
大人…
そんな弟がいる。
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