想いの行き先
ずっと好きだった
多分君と初めて言葉を交わした時から
君を想うとどうしようもないくらい胸が熱くなって苦しくて君の優しさに触れるたび泣きそうになった
苦しいのに会えばまた好きになって行った
この恋がきっと上手く行くと確信していたし
僕が君を必要としている気持ちと同様に君も僕を必要としてくれていると思っていた
『好きだよ』
受話器越しに想いを伝えた
その言葉を発する五秒前まで明るく話をしていた君が不意に言葉を詰まらせる
自信はあったのに突然不安が押し寄せる
でも後戻りは出来ない
好きを伝えてしまったのだから
『ごめん…そんなんじゃないの』
君が声を震わせる
泣いているのだろうか
上手く状況が飲み込めない
『友達でいたい』
君の情けない程の弱々しい細くなった声にただ唾を呑んだ
それと同時に啜り泣く音が聞こえる
『謝ることはない』
冷たく言ってしまう
だって胸が痛い
何度も謝る君の言葉に優しい言葉の一つも掛けてあげる事は出来なかった
沈黙を続ける僕に君がまた泣くから僕も悲しくなって泣いた
君は僕を見ていなかった
僕は勘違いをしていたのだろう
君と交わした何千もの言葉も君とやり取りをした何千ものメールも
僕にとっては宝物だったのに君にとっては『友達』とゆう『恋』の無い物だった
楽しかった
君を好きになった時から些細な事が楽しくて嬉しかった
だったら幸せな勘違いだ
君も僕が好きだと信じていた時は幸せの絶頂だったのだから
僕の抑え切れない『好き』の一言で君を困惑させ傷付けた
後悔とどうする事も出来ない迷い
君をまた笑顔にする言葉さえ見付からなくて君の涙の音を聞いていた
『ごめんね』
何度目だろうか
君のその言葉が心に突き刺さる
終わってしまったのだろうか
耳が痛くなる程に強く押し当てた受話器から君の精一杯の苦しみと最後まで僕を気遣ってくれる優しさが痛い程伝わってくる
大好きだった
勘違いをしたまま
ただの馬鹿な男でいれば良かった
多分君と初めて言葉を交わした時から
君を想うとどうしようもないくらい胸が熱くなって苦しくて君の優しさに触れるたび泣きそうになった
苦しいのに会えばまた好きになって行った
この恋がきっと上手く行くと確信していたし
僕が君を必要としている気持ちと同様に君も僕を必要としてくれていると思っていた
『好きだよ』
受話器越しに想いを伝えた
その言葉を発する五秒前まで明るく話をしていた君が不意に言葉を詰まらせる
自信はあったのに突然不安が押し寄せる
でも後戻りは出来ない
好きを伝えてしまったのだから
『ごめん…そんなんじゃないの』
君が声を震わせる
泣いているのだろうか
上手く状況が飲み込めない
『友達でいたい』
君の情けない程の弱々しい細くなった声にただ唾を呑んだ
それと同時に啜り泣く音が聞こえる
『謝ることはない』
冷たく言ってしまう
だって胸が痛い
何度も謝る君の言葉に優しい言葉の一つも掛けてあげる事は出来なかった
沈黙を続ける僕に君がまた泣くから僕も悲しくなって泣いた
君は僕を見ていなかった
僕は勘違いをしていたのだろう
君と交わした何千もの言葉も君とやり取りをした何千ものメールも
僕にとっては宝物だったのに君にとっては『友達』とゆう『恋』の無い物だった
楽しかった
君を好きになった時から些細な事が楽しくて嬉しかった
だったら幸せな勘違いだ
君も僕が好きだと信じていた時は幸せの絶頂だったのだから
僕の抑え切れない『好き』の一言で君を困惑させ傷付けた
後悔とどうする事も出来ない迷い
君をまた笑顔にする言葉さえ見付からなくて君の涙の音を聞いていた
『ごめんね』
何度目だろうか
君のその言葉が心に突き刺さる
終わってしまったのだろうか
耳が痛くなる程に強く押し当てた受話器から君の精一杯の苦しみと最後まで僕を気遣ってくれる優しさが痛い程伝わってくる
大好きだった
勘違いをしたまま
ただの馬鹿な男でいれば良かった
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