携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> レジェンド‐新世紀伝説 21

レジェンド‐新世紀伝説 21

[409]  朝倉令  2006-04-12投稿


 その時、グリーンのヒョロ長い影が立ったかのように見えた。



「みんな、敵だよ!気を引き締めて!」


 イーズの声がみぞおちに突き刺さる様に鋭く響く。

「ハン、鼻っ柱の強そうなアマッチョだな。 そんなんじゃ嫁の貰い手がないんじゃねーの  ‥…死ねや」


 神一久(じんかずひさ)はへらず口を叩きながら、ジャラッと掴み取った投げナイフをイーズに向けて投げている。

 キーン、キーン、と続け様に金属音が鳴り、剣を手にしたイーズに神一久が白刄を突き上げていった。






「ハリャアァッ!!」


 大気を震わすような気合いと共に、ダンッと激しく踏み込んだリンが猛烈なひじ打ちを敵にぶち込む。


 八極拳の【頂心肘(ちょうしんちゅう)】である。

 見た目は小柄なリン達だが、一撃でブロック塀をぶちぬく程の破壊力を持つ。



「林老大(りんらおたぁ=リン先生の意)!」


 李芳が怒鳴るのに『是(しー)』と答えたリンは、手はず通り撤収に入った。





 ギャリンッ、と神一久のナイフに九節鞭がからまり、すんでの所でイーズは危地を脱していた。



「ちぇっ、二枚目の王子さまが現れちまいやんの」


 その時にはすでに田島らがイーズとビアンカを囲んでいる。


「ビアンカ!元の姿に!」


 晋の声にビアンカは、前方へ体を倒していく。

 次の瞬間、グオォッと地鳴りの様な猛獣の叫びが起こっていた。







感想

感想はありません。

「 朝倉令 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス