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モテたい願望 カルテ6

[220]  1003  2008-01-18投稿
訳もわからず言われるままに、私は女の子と向かい合うようにソファに座った。
女の子は「私が亜久里よ。」と名乗った。相変わらず煙草をふかしている。

私は落ち着けないソファに座ったまま、とりあえず事務所の中を見渡してみた。
奥にはアンティークのやたら大きなデスクと、革ばりの世の社長が座っているようなイメージの椅子。その横には、デスクとお揃いの大きな書棚。そして天井には、今にも落ちてきそうな程の豪華で余りにもこの部屋に不釣り合いなシャンデリアが退屈そうにぶら下がっている。
他に目につく物は特に何も見当たらなかったが、細かな物まで全てがやけに高級そうに感じた。


「それで、あなたの願望は何かしら?」
亜久里の言葉に驚いて思わずえっ、と答えた。

「広告、見たんでしょう?」
「……本当にあなたが……亜久里さん?」
私は敢えて不信がって言ってみせた。
亜久里は明らかに怪訝そうにしてから、コホンと咳払いをした。

「まだ疑っているようだから自己紹介をするわ。信じるかどうかはあなた次第よ。
名前は亜久里。フルネームは公表してないの。年齢は25よ。水瓶座のAB型。身長は今は138センチだけど、きっとまだ伸びてるわね。
それから、まだ独身よ。」
そこまで言うと、亜久里はふかしていた煙草を硝子の灰皿に押し潰した。
たちこめた煙ごしに亜久里を凝視する。顔立ちは整いすぎている程だった。

「いや…でも。」
そう渋る私に亜久里はこう言った。

「物事は、ほとんどシンプルな物よ。
難しく考えるからわからなくなるの。
あなたには願望がある。だからここに来た。その願望を私が叶える。
それだけの事なのよ。」




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