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If the miracle occurs

[270]  梨亜  2008-01-18投稿
「えへへー♪似合う?」
僕の目線を察知したらしく、エレナは偉そうな表情を浮かべて言った。
その、人の足元見るような態度。
前言撤回。やっぱこいつ、まだまだ子ども。
「…もういいからさっさとご飯食べてなさい!」
「あ、ひどーい!」
そんなことを言いながらも、エレナはしっかり食卓についた。
エレナが食べ始めるのを確認してから、僕はまた、二階へと登って行く。
今度は、リィリアを起こすためだ。
ヴィオードは今朝、舞桜さんが出てったあとすぐに、どこかへ散歩しに行ってしまった。
今度は僕の部屋に入り、ぽつんと置いてあるリィリアのベッド代わりのかばんを見た。パカっと止め具を外すと、かばんはゆっくりと開いていった。
「リィリア、朝だぞ」
返事は、ない。
起こしに来た僕のことなんかおかまいなしに、リィリアはぐっすり眠っていらっしゃる。
こういうときは、いつも使う手段がある。
「リィリア、早く起きないとかばんに鍵をかけるぞ」
一番の特効薬だ。びくっとして跳ね起きた様は、エレナのときよりも激しかった。
「おはようリィリア。今朝の目覚めはどうだい?」
僕が嫌味に爽やかに言うと、リィリアは小さく「最悪なの」と呟いた。
リィリアが完全に起きるのとほぼ同時に、エレナが部屋へ入って来た。
「お兄ちゃん、時間〜!」
エレナはどうしても早く学校に行きたいらしく、せかして来た。
しょうがない、まだ少し早いけど、準備はできている。そろそろ行くか。
机の上に放っていたスクールバックを手にとり、リィリアが見送る中、僕たちは家をあとにした。

こんな感じが、僕のいつもどおりの朝。
エレナが同じ学校になるなら、手間も少しは減るかと思ってたのに、全然だ。

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