携帯小説!(PC版)

トップページ >> ミステリ >> 殺人鬼番場6

殺人鬼番場6

[431]  ジュン  2008-01-19投稿
そんな!?なぜ…?道田さんの衝撃的な言葉が頭を過ぎる。何分経ったのだろうか。信太郎は下を向きながら言葉を繰り返していた。『犯人は君なんだ』道田さんが言った言葉だ…。こんな怖い言葉なんかいままでなかった。
『すまん。君はまだ現実ととらえられないだろう。落ち着くまで待とう。話は長くなるからな』

信太郎が話せるようになったのは30分ほど経った頃だった。
『道田さん…。詳しい内容を教えてください…。』
信太郎は思い切って聞いた。すると、道田さんはとても冷静な声で答えた。
『あぁ、わかった。さっき言った通り、今回の事件の犯人は君である。確かではないが、ほぼ百パーセントそうだろう。』
道田さんは一旦やめ、咳をしてから続けた。
『君は従兄弟であり、親友だった永井健大を亡くしただろう。そして、近所の池田正美さんも亡くなった。多分、君自身もおかしいと思っただろう?』
道田さんは信太郎の顔を覗いた。信太郎は道田さんが全て知っているコトに疑問を持ったが答えた。
『はぃ。確かに変だとは思いました…』
道田さんは満足そうに笑った。
『やはりそうか。ここで質問だ。二人の死の前に君はなんかしたかな?』

信太郎は悲劇の場面を少しずつ思い出した。健大と最後にあった時、池田の婆さんと会ったとき…。しかし、思い当たる事はなかった。
『道田さん。特に思い当たる事は…。』
道田さんは満足げに言った。
『辛いことを思い出させて悪かった。君は二人と目は合ったかな?』
信太郎はまた悲劇の場面を思い出す。健大とはテストの話を…
あッ!健大にはにらんだ。池田の婆さんとは…。目が合った…。
『はい。どちらにも目が合いました…。しかし、そんな事で僕が犯人になるんですか?』
信太郎は戸惑いながら言った。
道田さんは厳しい顔で言った。
『そこが問題なんだ。恐ろしい病気だ。イヤ、呪いと言ってもいいだろう…。』
今度は何…?信太郎は呪いという言葉に引っ掛かった。−なんで僕が呪いにかかるんだ?この部屋に来てから、道田さんは何度も現実ではないような事を言っている。
『呪いとは何ですか?』
信太郎は尋ねた。道田さんは間をあけて答えた。

『君は目をみることで人を殺せる殺人鬼なのだ…』

感想

感想はありません。

「 ジュン 」の携帯小説

ミステリの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス