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アーモンドの帽子 03

[156]  ノン子  2008-01-20投稿
 

「グリット」

名前を呼ぶとグリット静かにこっちを向き、
にっこりと笑った。

「なに?」
「大丈夫だよ」

緊張したような彼の声に、
アーモンドは優しく返した。
グリットは死をすごく恐がる。

「ごめんね。僕、怖がりだから」
「そんなこと無い。グリットは強いじゃないか」
「ううん…今回は、間違わないから…」

グリットは誓うようにアーモンドに言った。


アーモンドやグリットなどの8人少年達で作られた軍を“メーカー”と呼ぶ。
メーカーはただ闘うために作られた軍団である。
この村に危害をくわえる妖怪や災害を対処するのが彼らの役目だ。
たまに人助けもする。


グリットは昔、妖怪に殺されかけた。
それはグリットのせいではなく、妖怪が強すぎただけなのだが
彼はそれ以来自分を攻め続けている。

「メーカー」

村長が彼らを呼んだ。
メーカーが素早く村長の周りに集まった。

「今回のことは、お前達に任せきる事はできん。危険すぎる」

村長はゆっくり話しながら彼らの顔を見る。
仲間のリンツが口を開いた。

「じゃあ誰が相手するんだい?」
「それはまだ分からんのじゃよ」

村長が困り果てたように言うとアーモンドが割って入った。

「俺達だけでいい」

空気が痛いほど張り詰めた。

「…………」

しばらくして村長が重い口を開いた。

「何故じゃ」

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