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初恋22-2

[203]  エリ  2008-01-22投稿
「今日ね、ミカはまだダイキのこと好きだよって言ったんだ!」
「えっ?どういうこと?」
ミカの口から理解できない言葉が飛び出した。
「エリさ、ミカがヒロシ君に片思いしてるときに、ダイキにミカのことで相談されたんでしょ?」
ミカの目が笑ってない。
「ミカ知ってたよ!エリがダイキのことが前から好きだったこと。」
頭の中が混乱してしまって言葉が出ない。
池の鯉みたいに口だけがパクパクしてしまっている。
「ミカの部活が終わるのを待ってるダイキと、よく教室で話してたのも知ってるよ!」
取り調べをされているかのようだった。
「エリ、ひどいんじゃない?友達の彼氏横取りするなんてさ。」
「横取りなんてしてない!ミカがダイキをふったんだよ!」
ようやく出た声も、震えてしまっていた。
「エリはずっと、ミカとダイキが別れればいいって思ってたんじゃないの?」
「違う!」
ミカにそんなふうに思われていたことがショックだった。
「エリばっかり幸せになるなんてずるい!ミカにダイキを返してよ!」
誰もいない教室にミカの声だけが響いた。
「ミカはエリのこと許さないから。」
ミカはそう言って教室をでていった。

今日、ダイキの様子がおかしかったのはこのことだったんだ。
そして、ミカに違和感を感じていたのもこのことだったんだ。
私の浮かれた行動で、また人の心を傷つけた。
今までミカは、私とダイキが一緒にいるところを見てどう思ってたんだろう。
さっき言ってたみたいに、許せなかったのかな。

ダイキに会わせる顔がない。
『先に帰るね!』
メールを送るとすぐに教室を飛び出した。
誰にも会わないように急いで学校をでた。
家に着いてもずっと落ち着かない。

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