携帯小説!(PC版)

氷上の声

[480]  tomio  2008-01-22投稿
氷上を裸足で歩く。
始めキモチイイ。
やがて痛い。
むしろ熱い。
発狂しそう。
それも越えたら
もはや無感情。
氷と私の誤差は
たぶん限りなく
ゼロに等しい。
私は進む。
滑りながら、転びながら。
私は泣いている。
震えながら、立ち上がりながら。
もういいかい?
って誰かに聞く。
まぁだだよ。
って何処かで答える。その声だけを頼りにしていた
まぁだだよ。もうちょっと。
あのひとによく似た
あたたかい声。

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