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宝物14

[141]  ラク  2008-01-24投稿
二人の距離が少しずつ縮まるに連れて、ファミレスまでの道のりも近づいていった。
最初彼女は静かな人だと思っていたが、徐々にファミレスに近づくに連れて自分から喋るようになり、お互いに緊張もなくなって、ますます親近感を覚えた。
ファミレスに着いた俺達はどこにでもいる普通のカップルであるかのように席に座った。
店員が来て注文を聞かれたので俺は、
「じゃあ、ナポリタンで」
と答えた。
すると間髪いれず真紀が
「じゃあ、私もそれで!」
俺はドキッとした。
もしかして気を使って無理に俺に合わせたのか?
どちらにしても俺の心は真紀に少しずつ傾いていることは確かだ。それは自分でもわかった。
しばらくするとナポリタンが運ばれてきて、テーブルに置かれた。俺が食べようとした時、
「優くんって名前と同じですごく優しい!」
俺はまたドキッとした。
真紀は続けて衝撃の事実を語った。
「実は私、小さい頃よく男の子にいじめられてたの。だから男の人って乱暴で怖いイメージしかなくて。ホントは最初、学食で近づく時も怖かった。でも優くんはそれを振り払ってくれたの。私すごく嬉しかった」
俺は自分に誇りが持てた。そして綾が電車で優しい人がいいと言っていた理由がこの時わかった。

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