君の彼女
あっ…雪だ…
思わず呟いた。
田舎にいたころは冬になると雪なんて腐るほど見てきた。
痛いくらいの寒さに嫌気がさしていたのに。
東京にきて早4年。
雪を珍しい者に感じてしまうようになったんだなぁ。
ラスト一本か…。
セブンスターの香りがアタシを癒した。
ふぅ…。
今日はこの冬一番の寒さらしい。
吐く息と煙草の煙が混ざってる。
吐いても吐いても白い息が煙みたいに出てくる。
何だか少し楽しくなってきた。
煙草をすいおわった。
よし。
アタシは目をつぶる。
深夜2時。
アタシは歩道橋の上で冷たい風を頬に感じながら冬の空気を思いっきり吸い込んだ。
ごめんなさい。
心の中で呟いた。
目を開く。
信号と電灯の光が涙で滲んで綺麗。
この世の全てが輝いて見えた。
さようなら。
心臓の鼓動が速まる。
歩道橋の手すりに手をかける。
手が震えてる。
この、いくじなし。
自分に言い聞かせる。
手に力を入れて踏ん張った手すりの上に立った。
飛ぶ。
『落ちるの?』
えっ?思わず振り向いた。
全く知らない男の子が立っている。
『そっから落ちても死ねなくない?』
思わず呟いた。
田舎にいたころは冬になると雪なんて腐るほど見てきた。
痛いくらいの寒さに嫌気がさしていたのに。
東京にきて早4年。
雪を珍しい者に感じてしまうようになったんだなぁ。
ラスト一本か…。
セブンスターの香りがアタシを癒した。
ふぅ…。
今日はこの冬一番の寒さらしい。
吐く息と煙草の煙が混ざってる。
吐いても吐いても白い息が煙みたいに出てくる。
何だか少し楽しくなってきた。
煙草をすいおわった。
よし。
アタシは目をつぶる。
深夜2時。
アタシは歩道橋の上で冷たい風を頬に感じながら冬の空気を思いっきり吸い込んだ。
ごめんなさい。
心の中で呟いた。
目を開く。
信号と電灯の光が涙で滲んで綺麗。
この世の全てが輝いて見えた。
さようなら。
心臓の鼓動が速まる。
歩道橋の手すりに手をかける。
手が震えてる。
この、いくじなし。
自分に言い聞かせる。
手に力を入れて踏ん張った手すりの上に立った。
飛ぶ。
『落ちるの?』
えっ?思わず振り向いた。
全く知らない男の子が立っている。
『そっから落ちても死ねなくない?』
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