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君の彼女 2

[290]  テツコ  2008-01-24投稿
『そっから落ちても絶対死ねなくない?痛いだけじゃん?それに下走ってる車にも迷惑かけるよ。』

うん。ごもっとも。彼は今から死のうとしているアタシに冷静な事を言った。

とっさにアタシからでた言葉は。
「かっ…勘違いしないでよ!飛び降りるつもりなんてないわよ!アタシが死のうとしてるなんて勝手に決めないで!」

えっ?アタシなに言ってんだろ?誰がみたって自殺しようとしてる子にしか見えないのに。

こんな所にただ立ってるなんて、ただの馬鹿じゃん!
どうしよどうしよ。

頭の中で言い訳を考えまくった。

「か…風が気持ちいいのよここに立ってると!見てんじゃないわよ!まったく」
更にわけの解らない事を言ってしまった。

こんな事ならやっぱりマンションから飛び降りるべきだった…

まさか深夜に人が通ると思わなかった。
甘かった。

その時のアタシは可笑しいほどテンパっていた。

『変な人。邪魔して悪かったね。じゃあ風を楽しんで味わってくださいな〜。』
その、知らない彼は少し笑いながら言った。

「はい。そうさせてもらいます。」

アタシは手を広げ、思いきり風を感じているふりをした。

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