夕凪?
その日は朝のHRから暑かったせいかムダに喉が渇いていた。
僕は少し遅刻したので焦って二階の教室を目指し階段をのぼった。
『ガラッ…』勢い良く教室の扉を開け中に入った。
「おはようございます…?」
いつもなら普通に席に付くのだが。
何だか教室の空気が違うことに気付いた。
「先生わりぃ…朝目覚ましが鳴らなくて…」どうしようもない言い訳でごまかそうとし、先生の方を見ると。
見たことのない女の子が立っていた。
黒く長いストレートの髪に妙に大人びた顔。
そして、その姿にはとうてい似合わない制服。
同級生には到底見えなかった。
「全く…これをKYって言うのか?」
教室は先生の一言で爆笑の渦に巻き込まれた。
「達哉!早く席座れよ?」
友達の志朗にそう言われるまで僕は立ち尽くしていた。
先生にも
「彼女の紹介がまだなんだ。座りなさい。」
といわれ、何だか気まずいまま席に着いた。
「じゃ、自己紹介をお願いします。」
先生に促されて彼女の紹介が始まった。
「えっと…紅崎葉月[こうさきはづき]と言います。父の仕事の都合で越してきました。まだ、慣れていないので迷惑かけるかもしれないですけど仲良くして下さい。」
といって軽く頭を下げた。
「よし。じゃ、みんな仲良くするように。それで…席は…茶山の隣な!」
「えっ?俺!?」
思わず僕は声を出してしまった。
彼女は隣の席にすっと座った。
「よろしくね。茶山君」
「よろしく。呼び方達哉でいいよ。そっちで呼ばれてるからそっちがいいし。」
「わかったわ。達哉君。」
彼女ははにかんだ。
キーン・コーン…
ちょうど良く鐘が鳴った。HRの終わりの鐘だ。
すると彼女が、
「授業は何分から?」
と聞くので、
「40分からだよ。」
と答えると、
「ありがとう。」
と言って席を立って教室を出ていった。
僕は無意識に彼女を目でおっていた。
彼女が教室を出たところで志朗に声をかけられた。
「なぁに見惚れてんだよ?」
ふと僕は我に返った…
僕は少し遅刻したので焦って二階の教室を目指し階段をのぼった。
『ガラッ…』勢い良く教室の扉を開け中に入った。
「おはようございます…?」
いつもなら普通に席に付くのだが。
何だか教室の空気が違うことに気付いた。
「先生わりぃ…朝目覚ましが鳴らなくて…」どうしようもない言い訳でごまかそうとし、先生の方を見ると。
見たことのない女の子が立っていた。
黒く長いストレートの髪に妙に大人びた顔。
そして、その姿にはとうてい似合わない制服。
同級生には到底見えなかった。
「全く…これをKYって言うのか?」
教室は先生の一言で爆笑の渦に巻き込まれた。
「達哉!早く席座れよ?」
友達の志朗にそう言われるまで僕は立ち尽くしていた。
先生にも
「彼女の紹介がまだなんだ。座りなさい。」
といわれ、何だか気まずいまま席に着いた。
「じゃ、自己紹介をお願いします。」
先生に促されて彼女の紹介が始まった。
「えっと…紅崎葉月[こうさきはづき]と言います。父の仕事の都合で越してきました。まだ、慣れていないので迷惑かけるかもしれないですけど仲良くして下さい。」
といって軽く頭を下げた。
「よし。じゃ、みんな仲良くするように。それで…席は…茶山の隣な!」
「えっ?俺!?」
思わず僕は声を出してしまった。
彼女は隣の席にすっと座った。
「よろしくね。茶山君」
「よろしく。呼び方達哉でいいよ。そっちで呼ばれてるからそっちがいいし。」
「わかったわ。達哉君。」
彼女ははにかんだ。
キーン・コーン…
ちょうど良く鐘が鳴った。HRの終わりの鐘だ。
すると彼女が、
「授業は何分から?」
と聞くので、
「40分からだよ。」
と答えると、
「ありがとう。」
と言って席を立って教室を出ていった。
僕は無意識に彼女を目でおっていた。
彼女が教室を出たところで志朗に声をかけられた。
「なぁに見惚れてんだよ?」
ふと僕は我に返った…
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