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あたしとアヤの関係

[344]  梨亜  2008-01-24投稿
今のあたしとアヤの関係は、新体操部の先輩と後輩。
あたしが中学二年生で、アヤは一年生。

何年か前、小学生の低学年くらいまでは、幼稚園からの幼馴染み。
あたしが卒園してからも、会えば必ず遊んでた。
幼稚園に通ってた頃は、手をつないで登園なんかもしてたっけ。

でも、高学年になってからは、お互いに嫌い合う関係になってた。

誰にでもいるよね。
どうしても気が合わない人って。

あたしとアヤは、そうだった。

小さい頃はまだよかったんだ。
なにも気にしなかったから。
園児がそんなこと考えるはずないよね。
それに、アヤは普通に可愛い子だったし、背も小さかったから、あたしにとっては妹みたいなものだった。

でもアヤが小学校に上がってからは、あまり遊ぶ機会がなくなった。
公園で会ったりしても、お互いに同級生ばかりと遊んでた。

そんなある日。
ひとり、公園で鉄棒の練習をしていたあたしは『ふーちゃん』に出会った。
本名は知らない。
もしかしたら、忘れちゃったのかもしれない。
ふーちゃんは、このとき五年生だった。
あたしは、二年生。
明るくて、面白くて、面倒見がいい。年下に好かれるというカリスマ的なものを持っていた。
そんな『当時』のふーちゃんとあたしが仲良くなるのに、時間はさほどいらなかった。

あたしが三年生になるころには、ふーちゃんとは毎日のように遊ぶ仲になっていた。
ふーちゃんは、とても友だちが多かった。
とにかく顔が広くて、いつも遊ぶときには、何人かの別の友だちも連れて来た。
中には、初めて会う子ももちろんいたけど、ふーちゃんを介して、仲良くなれない子なんていなかった。
たくさんの人と遊んできたけど、その中にはふーちゃんの『本当の友だち』なんてひとりもいなかったんだ。
ふーちゃんの同級生には、多分会ったことなかったし。
幼いあたしは、気付くはずもなかった。

三年生も後半に近付いていた頃、あたしとふーちゃん、そしてあたしのふたつ下の実の妹、エリは、いつもと同じように、公園で遊んでいた。
その時あたしは、たまたまアヤと再会した。

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