イチゴ日記?
しばらくの沈黙の後、荒井クンは「じゃあ」と手を上げて校庭へ歩いて行った。私も校門へ黙って歩いた。
学校のフェンス越しに校庭で遊ぶ男子達が見えた。胸がキュンとしてかなチャンのトマトの様な顔を思い出した。
タッタッタ
後から走って来る音がした。振り返ると荒井クンが走って来た。
「追い付いた。
…俺……沢村がスキだ!」
荒井クンは息を切らして、でも真直ぐ私を見た。私は胸の中で何かが熱くなるのを感じた。私もずっと前から荒井クンがスキだった。でも顔を赤くしながら、私は顔を横に振った。
「かなチャン、かなチャンと荒井クンお似合いだと思う。私なんてダメだよ」
「何でだよ!俺はオマエがスキなのに」
今すぐここから逃げ出したかった。私は荒井クンに背を向けてゆっくり歩いた。胸が苦しくなった。
「もう、口聞かないからな!もう、オマエの事スキにならないからな!」
荒井クンの声が背中に刺さった。私は振り返らずに走った。ずっとずっと走った。心臓がドキドキして胸はいつまでも痛かった。
空にはもう一番星がうっすらと輝き出していた。
学校のフェンス越しに校庭で遊ぶ男子達が見えた。胸がキュンとしてかなチャンのトマトの様な顔を思い出した。
タッタッタ
後から走って来る音がした。振り返ると荒井クンが走って来た。
「追い付いた。
…俺……沢村がスキだ!」
荒井クンは息を切らして、でも真直ぐ私を見た。私は胸の中で何かが熱くなるのを感じた。私もずっと前から荒井クンがスキだった。でも顔を赤くしながら、私は顔を横に振った。
「かなチャン、かなチャンと荒井クンお似合いだと思う。私なんてダメだよ」
「何でだよ!俺はオマエがスキなのに」
今すぐここから逃げ出したかった。私は荒井クンに背を向けてゆっくり歩いた。胸が苦しくなった。
「もう、口聞かないからな!もう、オマエの事スキにならないからな!」
荒井クンの声が背中に刺さった。私は振り返らずに走った。ずっとずっと走った。心臓がドキドキして胸はいつまでも痛かった。
空にはもう一番星がうっすらと輝き出していた。
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