携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> レジェンド‐新世紀伝説 26

レジェンド‐新世紀伝説 26

[491]  朝倉令  2006-04-15投稿


「大丈夫かしら、イーズ達 …… 」



 屋内で弩(ど)を構えていた美奈が不安げな面持ちでもらす。


しっかりと閂(かんぬき)をかけて窓も塞いであるため、外の状況が掴めない。


「う〜ん ‥ 多分心配いらないよ。 さっきすっごい掛け声が聞こえたじゃん? ありゃ、獲物を仕留めたかんじだよ」



 響子が勝ち気そうな声で、美奈の不安を打ち消すように言う。



「そうそう、あの娘がやられる姿なんて、想像できないもん」



おっとりとした顔立ちの由紀が、響子に同意する。



 ばぁん! といきなり扉に何かが叩きつけられ、音と共に閂が砕けて人影が転がりこんできた。



「響子、美奈、射って!」


 イーズの甲高い叫び声を耳にした二人は、グリーンの迷彩服に向け、反射的に矢を放っていた。






「芳、光、お前らも来い!陳は雑魚(ざこ)どもの掃除を、残った連中と一緒に頼む!」



 李兄弟と陳に早口で指示を下すと、リンは敵の後陣目がけて突進していく。


 まことに元気が良い。






「オ前、死ヌ」



金髪の、狼の様な男が注射針の化け物を半ダースほど右手に構え、抑揚のない口調で言う。


 男、ジェフの持っている武器は【ニードルナイフ】と呼ばれるものだ。 刺されば多量の出血が続く。



「殺人のプロだぞ、こいつらは ……」



 ささやく様な小声で、村山剛がつぶやいた。



「さっきのナイフ投げ野郎と同類か」



 山際晋は、蛇を連想させる東洋系の男、木崎に鋭い眼光を突き刺した。



 二名の殺人機械たちは、いささかも表情を変えずにニードルナイフを晋と剛に投げ付け、コンバットナイフで切り掛かっていった。






感想

感想はありません。

「 朝倉令 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス