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恋の造り方

[503]  ふく  2008-01-26投稿
初恋ではないけれど本気で人を愛したのは初めてかもしれない

いつから好きになったのかは私にも分からない
ただ気付けば心臓の真ん中がどきどきして痛い
いつも彼を想い生きる喜びも苦しみも私の全てが彼一色に染まっていた

貴方の発する一言一言も
貴方の一つ一つの仕草も
どんな事でも恋に変わっていた

貴方が読んでいた小説を私も買った
活字は嫌いなのに無理して読んだ
貴方が聴いていた洋楽を買った
それまで洋楽なんて聴かなかったのに好きになった
貴方が好きな映画を借りた
眠い目を擦って頑張って観た
あんなに夢中になって懸命に観たのは初めてかもしれない
貴方と同じものを感じたくて貴方と同じものを好きになりたかった
不思議と自然と好きになれた

髪を切った日『似合うね』と私の髪を触って笑ってくれた
その時の笑顔と頬に触れた貴方の指先の感触が今でも残っている
貴方が付けていた香水の香りを今でも覚えている
甘くて切なくて会えないときにいつでも感じる事が出来るように香水を部屋に置いた
そうやっていつでも寂しさを紛らわして孤独の中に小さな幸せを造った

貴方は覚えているだろうか
二人でカラオケに行ったあの日
貴方が歌うラブソングが切なく胸に響いていた
特別上手いとゆう訳ではなかったけれど貴方の声が嬉しくて大好きで貴方の顔をずっと見ていた
私の顔を見てくれたら少しは勘違いできたのに
この歌が私へ送るラブソングであったらと願った
貴方があまりにも一生懸命に歌うから何だか泣けた
涙目になった私を見て
『人の歌の最中にあくびするなよ』と眉をしかめる貴方の言葉に悲しくなって鈍感な貴方に呆れて少し笑った

色んな思い出をくれた
色んな感情を教えてくれた
自分以外の幸せを願う事が出来た
今でも貴方以外の人を愛する事はない

一生のうちたった一度の大きな恋をした
小さな喜びが大きな幸せになって
小さな悲しみが大きな傷になった
彼に恋をした事で沢山の意味を知った
些細な事がこんなにも輝かしいとゆう事
彼を造る全てを愛せた事
私の大切な宝物
彼に出会った日から一秒一秒恋をし無限の愛に変わっていった

知らなかった
こんなにも楽しくて嬉しくて苦しくて困難を伴う幸せを
彼が教えてくれた
私の最後の恋の造り方を

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