携帯小説!(PC版)

トップページ >> 詩・短歌・俳句 >> 不完全なスマイル

不完全なスマイル

[398]  tomio  2008-01-26投稿
無意識のうちに似た価値観を探した 自分を認めて欲しいがゆえの虚勢を纏う。未経験な果実。共有する悦び知らなくて自身を肯定するのも儘ならない。
隠したナイフ、棄てようとした。震える指を無理矢理剥がして。
漠然とした不安 そのひとを傷つけても消え失せない幻影。
力一杯感情を抑えつけたように本音もぶつけられないかな。
ほどきたいだけ ほどかれたいだけ。それから嫌われるのが怖い。
誰かの白が
自分の黒だとしてもいいや
触れたかったものが冷たい窓の向こうで笑う。
そんなに容易く結べたら心許ないだろうと突き放す。
擦り合わせるように差し出してみるけど
あと少しのところで滑り落ちてしまう
砕け散ってしまうよ
いいよ。それでもいい
懲りずに何度もいいよ
不完全なまま
未完成なまま

そんな笑顔が好きなんだ。

感想

感想はありません。

「 tomio 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス