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宝物19

[134]  ラク  2008-01-27投稿
「綾、綾が今その彼氏にしてあげられることは何かあるか?ちょっとしたことでもいい。何でもいいから出来ることをしてあげるんだよ!」
綾の顔は涙ながらも少し笑った。
「…ありがとう。優くんってホント優しいね。子供の頃からずっと」
俺は驚いた。自分でも自分が優しい男だなんて気づかなかったし思いもしなかった。なのに綾は子供の頃の俺を、しかも今の俺も含めて、優しい人だと思っていたとは。
ようやく綾の涙も止まり、綾は少し考えてから俺に言った。
「私、彼の病院に毎日お見舞いに行くね。私にはそれぐらいしかしてあげられないけど。それでもいいんだよね」
「十分だよ!」
その時、毛布の中に丸まっていたタマが綾の足元に寄っていった。
「この猫は?」
「ああ、ここ2〜3日ウチの庭にいたんだけど。ちょっと怪我してたから軽く手当てしたら元気になって。それでもまだウチの庭にいるからウチで飼うことにしたんだ。タマって名前つけたんだけど」
すると綾がタマに話し出した。
「よかったね、タマ。優しい飼い主に出会って。タマは幸せ者だね!」
俺は言葉が出なかった。
綾は立ち上がった。
「今日はホントにありがと。また何かあったら相談に乗ってね!」
綾は明るい顔で帰っていった。

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