「あ、あのぅスイマセン…。ダン何とかとか“同じクルー”とか何の事やらさっぱり…」

俺は目の前に立っていた若い男に問うた。

でもよく見るとこの男の服装はノスタルジックとゆうか昔の熱血ロボットアニメにでてきそうな…。

ここ、あの世じゃないの！？

とりあえずまだ生きてるみたいだな。

『ダンカイザ−は御国に迫り来る脅威に立ち向かう為に日本のものづくり技術の粋を結集して造られたスーパーロボットだ！！そして君達はダンカイザ−のサポートをやって貰う為に選び抜かれた“ダンカイザ−クルー”だ！！』

ガラス越しに巨大なロボットが見えるけどあれが『ダン何とか』ってやつか…。
いかん、名前がどうしても覚えられない…。

それよりも『君達』ってことは？

「私以外にもどなたがいらっしゃるのですか？」

確か『弾海斗』だっけか？
この男の視線の先に俺以外に５人くらい居たような？

みんな大体俺と同じくらいの年齢だなぁ…。

掃除のおばちゃんっぽい方に、会社の経理っぽい方。
ホームレスみたいな方に会社の役員みたいな方。





それと黒人…。


え？！黒人？

それも若いよ？


あっ！！目があった。


『ニシオカサァーン！！！』


え？今俺に言った？

『ニシオカサァーン！！ニシオカサァーン！！』


近づいてきた！？まずい！！！


『ニシオカサァーン！！ニシオカサァーン！！』


やばい…顔近づけて来た。口が…。


え？そっち系？？？


それよりも俺は鴨志田だ…。

う…。

助けて…弾さん…


『よし！！全員揃ったところで早速訓練だ！！！』


聞いてない…。
あの目の輝き腹立たしい。

早く離れてくれ…俺は西岡じゃない…。


“ブィーン！！ブィーン！！敵襲来！！敵襲来！！”


何だ！？訓練の演出か！？

『大変だ！！実地訓練の予定だったが福井県嶺南の沖合に怪獣“ゴスラ”が現れたらしい！！あの沿岸は原発が密集していることで有名だ。早く手を打たないと日本は疎か世界が危機に晒される！！』


「え！？私はどうすれば？」


『今すぐダンカイザ−で迎撃にむかうぞ！！俺に着いてこい！！』

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