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ディフェンド ”生きる権利” 44

[365]  2006-04-16投稿
 「これより、処刑を開始する・・・」
 と、ディーカが開始宣言をした。
 「ま、まてよっ!」
 啓吾が言う。すると、ディーカ全員が啓吾達の方を見た。
 「侵入者・・・か」
 「龍華をかえせっ!」
 「フッ・・・馬鹿なことを言うな」
 男が言う。
 「んだとぉ」
 「必要なくなった者を殺して何が悪いというのだ?」
 啓吾は、ギュッと右手に力を込めた。そして、男に飛び掛ろうとした。
 「やめろ!啓吾っ」
 「?!」
 啓吾は、ハッとして声が聞こえた方向を見た。
 「龍華・・・さん」
 そこにいたのは、両手をロープで縛られている龍華の姿があった。
 「やめろ、啓吾。そんなことをしても意味が無い・・・」
 「何でだよ・・・」
 「そんなことをして俺を助けたとしても・・・、俺は御前らを裏切ったんだぞ?そんな者が生きる権利など・・・―――」
 「龍華さんはそぅ思ってるかもしれないけど、私達には龍華さんが必要なんだよ・・・」
 怜が言う。
 「権利なんか、関係ねぇ・・・。『生きていてほしい』って思う奴がいれば、どんなことをしても生きていいんじゃねぇのか?」
 「・・・御前ら・・・」
 「さて、話はもぅいいのかな?」
 と、黒いマントを羽織った男が出てきて言う。
 「なっ・・・、御前は・・・―――」
 そこには、以前戦った聯の姿があった。












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