バスターズ!・第十八話「ヘタレ」
龍一は質問の意味が全く分からなかった。口を開け、ただ呆然とする。
「バスターにならないかと聞いているんだ。」
咲坂は質問を繰り返した。「はぁ!?ちょっと待てよ!バスターって・・・俺にあの化け物と戦えって言うのか!?」
龍一は声を荒らげた。
「そうだ。」
咲坂は極めて冷静に答えた。
「ムリに決まってんだろ!?だいたいおれはあの時化け物に殺されかけてたんだぞ!!」
携帯を持つ手が強くなる。「問題ない。すぐに強くなれる。」
「なれるかよ!それになんで俺なんかに頼むんだ!?」
「それはお前が『覚醒者』だからだ。」
興奮している龍一に、咲坂が冷静に答える。
「『覚醒者』って・・?」「止まった時の中で動ける人間を我々はそう呼んでいる。」
それを聞いて龍一はやっと自分が特別な存在であることに気が付いた。
(そうだ・・・俺・・・一人だけ止まった時間の中で動けてたんだ・・・)
今更ながらに驚愕する。
「『覚醒者』はかなり希少な存在でな、そうそう見つからんのだ。」
「だからって・・・俺はぜっったいならねぇぞ!バスターなんて!!」
龍一は断固として断った。「そうか、なら仕方ない。お前は諦めよう。」
余りにもあっさり諦めたので、逆に龍一は面食らった。
「・・・引き止めないのか?」
「ああ、ヘタレに用はない。」
「だれが・・・!」
「ブツンッ!ツー・・ツー・・ツー・・・」
言い終わる前に電話は切れ、むなしく通話終了の音だけが聞こえた。
「クソッ!!」
携帯を切り、ふとんに投げ付けベッドにドサッ!と寝転がる。
「ヘタレで・・・かまうか!」
そう言いながら龍一は天井を見つめた。
「バスターにならないかと聞いているんだ。」
咲坂は質問を繰り返した。「はぁ!?ちょっと待てよ!バスターって・・・俺にあの化け物と戦えって言うのか!?」
龍一は声を荒らげた。
「そうだ。」
咲坂は極めて冷静に答えた。
「ムリに決まってんだろ!?だいたいおれはあの時化け物に殺されかけてたんだぞ!!」
携帯を持つ手が強くなる。「問題ない。すぐに強くなれる。」
「なれるかよ!それになんで俺なんかに頼むんだ!?」
「それはお前が『覚醒者』だからだ。」
興奮している龍一に、咲坂が冷静に答える。
「『覚醒者』って・・?」「止まった時の中で動ける人間を我々はそう呼んでいる。」
それを聞いて龍一はやっと自分が特別な存在であることに気が付いた。
(そうだ・・・俺・・・一人だけ止まった時間の中で動けてたんだ・・・)
今更ながらに驚愕する。
「『覚醒者』はかなり希少な存在でな、そうそう見つからんのだ。」
「だからって・・・俺はぜっったいならねぇぞ!バスターなんて!!」
龍一は断固として断った。「そうか、なら仕方ない。お前は諦めよう。」
余りにもあっさり諦めたので、逆に龍一は面食らった。
「・・・引き止めないのか?」
「ああ、ヘタレに用はない。」
「だれが・・・!」
「ブツンッ!ツー・・ツー・・ツー・・・」
言い終わる前に電話は切れ、むなしく通話終了の音だけが聞こえた。
「クソッ!!」
携帯を切り、ふとんに投げ付けベッドにドサッ!と寝転がる。
「ヘタレで・・・かまうか!」
そう言いながら龍一は天井を見つめた。
感想
感想はありません。
「 博上 文 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。