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エネミーフレンド6

[365]  ハル  2008-01-28投稿
「正面に、敵戦闘機6。距離8000!!」
「ステルスシステム、オン!!」
「エネルギーチャージ!!」
「ブースト出力マックス!!」
「敵ロックオン!!」

「ってぇ!!!」
大佐の声と共に一斉にトリガーを引く。


「敵機、消滅!」

「よし、このまま行くぞ!!」

長距離砲により戦闘だったからか、撃墜したという実感はなかった。

「敵空母まで距離16000!」

「挟み打ちにする!!オルスと私は左!ユウタ、セザンヌ、レイチェルは右に回り込め!!」

散開し空母を目差した。

「敵空母発見!!先鋒部隊と交戦中!!」
「よし、行こう!!」
「行くぜぇぇぇぇ!!!」

セザンヌのレールガンが発射される。
ドォォォン!!!
「よし、主砲を潰した!今だ!!」

一気に距離を縮め、集中砲火を浴びせる。
しかし流石は戦艦の火力と耐久力。なかなか沈みはしない。

「ユウタ!後ろ!!」
「!!?」

すぐ後ろに敵の戦闘機がいた。

「くっ!ロックオンされてる!かわせるか!?」

戦闘機からミサイルが放たれた。
左に急下降してかわす。
しかしすぐさま機銃掃射が火を噴く。

「こんなところで…死ぬわけにはいかないんだぁぁぁ!!」

今度は右に急旋回して機銃をかわし、戦闘機の後ろに回る。

「アメリカの…犬のくせにぃぃぃ!!!」
すぐさまトリガーを引く。
バルカン砲がコックピットに風穴を開ける。
そのまま戦闘機は落ちて行き、地中海に墜落していった。

「はぁ…はぁ…はぁ…やった…のか…」
この時、初めて人を殺した実感がわいた…
頭の中はあの時の…日本でのあの日を記憶が…静かに…静かに流れていた…

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